兵庫県丹波市の林時彦市長が1月に市議会に提案し、否決された市民への2万円分商品券交付について、林市長は26日、市役所第2庁舎で開かれた市自治会長会理事会で「丹波市が混乱したと市民に受け止められれば、私の不徳の致すところ。申し訳なかったと言わせていただきたい」と陳謝した。
林市長は昨年の市長選で新型コロナウイルス対策として全市民への5万円給付案を公約に掲げ、当選後、2万円商品券案に修正して市議会に提案した。テレビのワイドショーに取り上げられるなど、動向は全国的にも注目が集まった。
理事会の中の懇談会で、出席者が地元にある声として「市政の混乱を招き、市民に多大な迷惑をかけたことについて、市長から陳謝の言葉はあるか」と質問。林市長は「職員とも相談しベストな案を出した」と強調し、自身の考えとしては「混乱とは受け取っていない」とも述べた。
同じく公約に掲げた市指定ごみ袋の半額化については「1年以内くらいになんとかしたい」と話した。
(藤森恵一郎)
