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新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける県立丹波医療センターの秋田穂束院長(左)=8日午後、県立丹波医療センター
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新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける県立丹波医療センターの秋田穂束院長(左)=8日午後、県立丹波医療センター
1瓶から注射器5本に分けられた、米ファイザー社製のワクチン
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1瓶から注射器5本に分けられた、米ファイザー社製のワクチン
神戸新聞NEXT
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 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が始まった兵庫県丹波地域で、医療現場、自治体に困惑が広がっている。同地域では、接種可能人数を300人上回る3400人の医療従事者が接種を希望(2月19日時点)。さらに増えているとの情報もあり、「必要な量が供給できるのか」「いつ届くのか連絡がなく、計画が立てられない」などの声が上がる。65歳以上の接種が近づく中、焦りがにじむ。(真鍋 愛、綱嶋葉名、堀井正純)

 兵庫県に優先接種用ワクチン21箱(1箱975回分)が届いた3月5日、感染症指定医療機関の県立丹波医療センター(丹波市氷上町石生)にも、ワクチン1箱が振り分けられた。同センターでは10日までに、希望者755人(全職員の91%)が1回目の接種を終える予定だ。秋田穂束(ほづか)院長(70)は「患者さんに『安心して来院してください』と言える」と、胸をなで下ろす。

 政府は全国の医療従事者ら約480万人分のワクチンを5月前半までに、65歳以上の高齢者約3600万人分を6月末までに、各自治体にそれぞれ配送する計画を立てている。

 県ワクチン対策課によると、県内で接種を希望する医療従事者は、2月19日時点で18万7300人と、県の推計(約16万人)より3万人近く多い。接種可能人数をすでに上回っている丹波地域では、さらに希望者が増え、590人分が不足するとの情報もある。

 県の推計が想定を超えたのは、国が示した算定基準の甘さが原因という。全国知事会が見直したところ、約110万人増えた。国は5月前半までに必要量が各自治体に届くと見込んでおり、同課担当者は「県に配布されるワクチンも、増やしてくれるはず」と話している。

 一方、丹波市医師会の石井敏樹会長(69)は「世界で取り合いになっているワクチンが、予定通り届くのか」と不安を口にする。丹波篠山市医師会の芦田定会長は、ワクチン配送手段や接種スケジュールなどは、丹波圏域内で決めてほしいと県から打診された。ただ、どのくらいの量がいつ届くのかは知らされなかったといい、「(接種には)歯科医師会や薬剤師会などと相談が必要。スケジュール調整が大変だ」と話す。

     ◇

 住民へのワクチン接種を主導する自治体も、供給見通しの不透明さから計画策定は滞りがちだ。

 丹波篠山、丹波両市には、4月26日の週に、65歳以上の住民向けワクチン1箱が配送され、両市は接種券を同月中旬-下旬に発送する予定だ。

 丹波篠山市では、原則市内約20カ所の医療機関での個別接種となる。対象は65歳以上の高齢者約1万4千人。高齢者施設でのクラスター防止のため、入院患者、入所施設利用者ら約700人を優先する。その後、一般の高齢者、基礎疾患を持つ市民(推定約2580人)に広げるが、具体的な日程はいずれも決まっていない。

 高齢者約2万2千人が対象となる丹波市は当面の間、集団接種を予定。予約コールセンターの準備を進めているものの、開始日のめどは立っていない。市の担当者は「国を信じて体制を整えているが…。わずか975回分のワクチンをどう配分するか、悩ましい」と漏らしている。

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