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帆布などを張り替えたゲルと卜部智津香さん=丹波篠山市遠方
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帆布などを張り替えたゲルと卜部智津香さん=丹波篠山市遠方
宿泊用ゲルの内部。カラフルな柱やテーブルが目を引く=丹波篠山市遠方
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宿泊用ゲルの内部。カラフルな柱やテーブルが目を引く=丹波篠山市遠方
リニューアルオープンする「オータニモンゴルの里」の入り口=丹波篠山市遠方
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リニューアルオープンする「オータニモンゴルの里」の入り口=丹波篠山市遠方

 移動式住居「ゲル」など、モンゴル文化が体験できる兵庫県内唯一の宿泊施設「オータニモンゴルの里」(同県丹波篠山市遠方)が近く、リニューアルオープンする。オーナーの卜部智津香さん(52)は、昨年他界した夫の意思を引き継ぎ、6カ月かけて整備した。卜部さんは「忙しい日々の中で、(お客さんに)自分を大事にする時間を過ごしてほしい」と話している。(綱嶋葉名)

 卜部さんは大学在学中に、中国・内モンゴル自治区出身で日本に留学していたスーチン・ドロンさんと出会った。卒業後、結婚した二人は1996年、大阪市内でモンゴル料理店を開店。忙しく働く中、「ゲルに住んで田舎暮らしがしたい」との思いが募っていたころ、丹波篠山市内でゴルフ場などを経営する大谷実業の創業者、故大谷勇さんと知り合った。「遠方に目玉施設がほしい」と考えていた大谷さんと意気投合。土地を借り、2001年7月、宿泊施設開業にこぎ着けた。

 内モンゴルから運んできた資材を使ったゲルでの宿泊、馬頭琴や民族衣装の体験、レストランで提供するモンゴル料理…。口コミで人気が広がり、経営も軌道に乗った。しかし、開業から16年後、スーチンさんを病魔が襲った。卜部さんは週末営業だけに切り替え、3年間にわたって看病を続けたが、20年4月、スーチンさんは亡くなった。

 「もっといろんな人がゲルにふれる機会をつくりたい」と話していたスーチンさん。そんな思いをくみ取った卜部さんは「自分が(宿運営を)やっていかないと」と再出発を決意。老朽化の進んでいたゲルの改修に取りかかった。

 ゲルの管理はスーチンさんが担っていた。内モンゴルから資材を取り寄せるには意思疎通がおぼつかなく、息子の凡夫(はんふ)さん(23)が通訳を買って出た。五つあるゲルの帆布と内側のフェルト布、化粧布の張り替えは地元の人たちや常連客も手伝ってくれた。長雨にも耐えられるように防湿シートを仕込み、ゲルの入り口はバリアフリーにした。

 リニューアル後は卜部さん一人で営業する。レストランやワークショップの一部は取りやめることにした。代わりにヨガや瞑想(めいそう)、写経などの新たなワークショップを組み込んだ1泊2食の宿泊プランを考えているという。卜部さんは「これからも夫婦で始めた宿を続けて、文化体験を通してお客さんと交流していきたい」とほほ笑んだ。

 1日1組限定。宿泊者には羊肉などを使ったモンゴル料理を提供する。1泊2食で、平日は1人1万5000円(隣接する温泉の入湯券付き、税込み)。モンゴルの里TEL079・592・0051

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