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感染症対策徹底を呼び掛ける須藤章丹波健康福祉事務所長=丹波市柏原町柏原、柏原総合庁舎
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感染症対策徹底を呼び掛ける須藤章丹波健康福祉事務所長=丹波市柏原町柏原、柏原総合庁舎

 兵庫県丹波地域で新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。3月1日~4月15日までの陽性者は60人。1人だった昨年(3月1日~5月16日)と比べると、突出した数だ。4月には、同地域で初めてクラスター(感染者集団)が確認された。丹波健康福祉事務所(丹波市柏原町柏原)は「3密」回避とマスクの着用、うがい手洗いの励行をあらためて呼び掛けている。(真鍋 愛)

 同健康福祉事務所は「『第4波』は都市部だけでなく、地方にも確実に押し寄せている」と危機感を募らす。1週間の新規陽性者の割合を人口10万人当たりに換算すると、丹波地域(4月2~8日)は18・9人。国の4段階の指標で「ステージ3」(感染急増)に当たる「15人以上」を上回っている。

 感染症指定医療機関の県立丹波医療センター(同市氷上町石生)も深刻な状態が続く。3月1日~4月13日に受け入れたコロナ患者は計22人。第4波の拡大とともに、重症患者用のHCU(高度治療室)2床を含むコロナ患者用ベッド11床は、常に満床状態という。担当者は「(患者が)退院したらすぐに次が入る。ぎりぎりの状態が続いている」と話す。

 同健康福祉事務所によると、第4波の特徴は、感染経路が分からない事例が目立つことだという。特に変異株の拡大に伴って濃厚接触者だけでなく、これまで感染するケースが少なかった接触者の陽性も散見されるという。

 同健康福祉事務所の須藤章所長(46)は「会食のほか、職場の休憩室でマスクを外して食事をして感染が増えている」と指摘。「変異株は、若年層でも重症化する割合が増えている。誰でも感染するという意識を持って、予防に努めてほしい」としている。

【濃厚接触者】新型コロナウイルス感染者と近距離で接触、または長時間接触し、感染の可能性が高くなっている人。国立感染症研究所の定義では、距離は約1メートル、時間は15分以上。保健所などが、ウイルスがうつる可能性がある発症2日前以降に感染者と接触した人に聞き取りなどの積極的疫学調査を行い、濃厚接触者、接触者の判断を行う。

    ◇

■家庭内感染、防ぐには 須藤章・丹波健康福祉事務所長に聞く

 -新型コロナウイルスの感染予防のポイントを、改めて教えてほしい

 「マスクの着用、手洗いうがい、手指消毒が基本。まずは基本をしっかりと。マスクは布、ウレタン製より、不織布が望ましい。鼻より下で着ける『鼻マスク』はNG」

 「アルコール消毒は乾いた手で。ぬれたままだと効果が落ちる。ウイルスはアルコールが乾く時に取り除かれる。最後までしっかり乾かして」

 -コロナ感染者の自宅療養が始まった。家庭内感染を避けるため、気を付けることは

 「患者は個室で療養を。食事は特に、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、別室で取ってほしい。タオルやシーツ、食器などは共有せず、患者の入浴は最後に」

 -患者が使った衣類や食器を洗う時の注意点は

 「衣類は、通常の洗濯用洗剤で洗濯して大丈夫。熱に強い素材は、80度以上の熱湯に10分以上浸して洗うとなお良い。鼻水などの体液で汚れた衣類、食器は、手袋やマスクを着けて洗って」

 -1人暮らしの場合、行政のサポートはある?

 「食料5日分やマスク、トイレットペーパーなどの衛生用品を詰めたセットが、委託業者から無料で届けられる。健康福祉事務所から1日2回、健康観察の電話があるほか、血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターも貸与される」

 -市民に呼び掛けたいことは

 「どれだけ予防を徹底しても、感染する場合もある。感染者への誹謗(ひぼう)中傷は絶対にしないで。『もし自分が感染したら』という想像をしたら、他人を思いやる気持ちも生まれるはず」(聞き手・真鍋 愛)

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