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欧州への輸出用に制作された有田焼の調味料入れ(中央)やひげそり用とされる髭皿(手前)。あごを当てるため、縁の下部が半円に削られている=作品の所蔵は兵庫陶芸美術館(赤木清士コレクション)
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欧州への輸出用に制作された有田焼の調味料入れ(中央)やひげそり用とされる髭皿(手前)。あごを当てるため、縁の下部が半円に削られている=作品の所蔵は兵庫陶芸美術館(赤木清士コレクション)
江戸中期の色鮮やかな有田焼「色絵花盆文大皿」=作品の所蔵は兵庫陶芸美術館(赤木清士コレクション)
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江戸中期の色鮮やかな有田焼「色絵花盆文大皿」=作品の所蔵は兵庫陶芸美術館(赤木清士コレクション)
赤木さんが愛した明治期の有田焼「色絵電線図大皿」(瀬戸口富右衛門)=作品の所蔵は兵庫陶芸美術館(赤木清士コレクション)
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赤木さんが愛した明治期の有田焼「色絵電線図大皿」(瀬戸口富右衛門)=作品の所蔵は兵庫陶芸美術館(赤木清士コレクション)

 神戸市のコレクター、故・赤木清士さん(1932~2019年)の収集品を公開する受贈記念展「古伊万里に魅せられて」(神戸新聞社など主催)が12日、兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭)で開幕する。佐賀・有田で近世・近代に焼かれた陶磁器を中心に、234件、488点を紹介。明治の「文明開化」を象徴するユニークな絵皿などがある。(堀井正純)

 赤木さんは現在の同県豊岡市出身。戦後、神戸市で赤木工務店を創設。1965年ごろから、灯火具や「古伊万里」の収集を始め、81年には所蔵品を基に、神戸市内に「北野らんぷ博物館」を開館した。陶磁器コレクションは今年3月、兵庫陶芸美術館に寄贈された。

 「古伊万里」は江戸時代、伊万里港から積み出された肥前(現在の佐賀県、長崎県の一部)産の陶磁器の総称。今回の寄贈品は、有田焼、志田焼など肥前の磁器が9割を占める。

 特別展の冒頭を飾るのは、華やかな有田焼の大皿など。ひげそりに用いたとされる「髭皿(ひげざら)」も並ぶ。「紅毛人」と呼ばれた西欧人を題材にした絵皿が多いのも特徴の一つという。

 赤木さんは、ランプなど近代化を象徴する器物のコレクターでもあったため、電柱や鉄橋をあしらった明治期の絵皿「開化皿」も意欲的に集めた。自宅でめでていた「色絵電線図大皿」もその一つ。阪神・淡路大震災時に破損したが、「金継ぎ」によって修復された。近代の有田焼では、銅版転写など新技術を用いたものも多数並ぶ。

 妻の幸子さん(74)=神戸市=は「収集品は死蔵せず、公開するのが夫のポリシーだった。この展覧会を見せてあげたかった」と話していた。

 同展は8月29日まで(前後期で作品の展示替えあり。前期は7月18日まで)。8月9日を除く月曜と8月10日は休館。一般600円、大学生500円、高校生以下無料。同館TEL079・597・3961

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