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灰屋を修復するための土作りに取り組む参加者たち=丹波篠山市矢代
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灰屋を修復するための土作りに取り組む参加者たち=丹波篠山市矢代

 刈草などを燃やして焼土肥料を作っていた土壁の小屋「灰屋(はんや)」を復活させるプロジェクトが、兵庫県丹波篠山市岡野地区で始まった。地元住民と神戸大の学生らが共同で修復。完成後には焼土肥料を作って無農薬農業への利用を試み、灰屋の活用方法を探る。(綱嶋葉名)

 灰屋は、土壁などで囲われた簡素な小屋で、「灰小屋(はいこや)」ともいう。灰屋で作った肥料は、黒大豆の土づくりなどに使われていた。日本農業遺産に認定された「丹波篠山の黒大豆栽培」では、構成要件の一つに挙げられている。

 かつては同市内に多く点在していた灰屋だが、化学肥料の登場に伴い放置されるように。市農都政策課によると、少なくとも200カ所で確認できたが、農業用倉庫などに転用され、焼土肥料を作っているのはごくわずかという。

 プロジェクトは、神戸大学大学院農学研究科特命准教授の清水夏樹さんが企画。地元の農家有志でつくる「おかの草刈り応援隊」などとともに、修復に取り組むことになった。

 7月中旬に行われた作業には、同応援隊のメンバーや神戸大の学生ら15人が参加。同市矢代にある灰屋の土壁を作るために、わらを細かく切って土に練り込んだ。同大2年の男子学生(20)は「灰屋のことは初めて知った。思ったより重労働だけど、完成が楽しみ」と話した。

 清水さんらは今後、土壁を塗る作業に移る。地元農家から灰屋の構造などを聞き取り、地元の左官にアドバイスを受けながら、忠実に再現する予定。修復作業と並行し、市に働き掛け灰屋の情報を共有してデータ化を目指すほか、勉強会の開催なども検討している。

 清水さんは「伝統的な灰屋の価値を見直すことで、丹波篠山の農業がさらに活性化するきっかけになってほしい」としている。

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