丹波焼の火、東京パラへ 最古の登り窯で採火式

2021/08/15 05:30

「最古の登り窯」から火を採る井上幸子さん=丹波篠山市今田町上立杭

 東京パラリンピック聖火リレーの採火式が14日、兵庫県丹波篠山市今田町上立杭にある丹波焼の「最古の登り窯」であった。県有形民俗文化財に指定されている窯から採った火をランタンに移した。 関連ニュース パラ陸上世界選手権、佐藤が優勝 男子400メートル パラ競技「パワーリフティング」 姫路のジムを拠点に広がる輪 有力選手技磨き、交流の場にも 河合新長官「情熱持って職務に」 スポーツ庁に初登庁、パラから初

 採火したのは、市内在住で全国障害者スポーツ大会に出場経験のある井上幸子さん(79)と岡淳司さん(46)。井上さんが窯から採火し、岡さんが、丹波焼でできた特製の台にランタンをそっと載せた。
 井上さんは「一生に一度の良い経験をさせてもらえて幸せ」と笑顔。岡さんは「このきれいな火が東京に運ばれていくのが楽しみ」と話していた。
 一方、大雨の影響で、予定されていたピアノ演奏は中止となった。(綱嶋葉名)

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