檀家と栽培「黒枝豆」いかが ユニークな法話も同封「ゆでている間に楽しんで」

2021/09/26 05:30

黒枝豆を販売する長楽寺の安達瑞樹住職(右から3番目)と檀家たち=丹波篠山市郡家

 「H1法話グランプリ」で優勝経験がある安達瑞樹さん(47)が住職を務める長楽寺(兵庫県丹波篠山市郡家)が、檀家(だんか)とともに黒枝豆の栽培と販売に取り組んでいる。寺の前の農地を活用し、昨年初めて販売したところすぐに売り切れる人気ぶり。「今年はよく実が付いているので、ぜひ丹波篠山の黒枝豆を味わってほしい」とアピールしている。(綱嶋葉名) 関連ニュース 秋の味覚「丹波篠山黒枝豆」販売解禁 待ちわびたファンら行列 高温少雨が影響、例年より2日遅れ 特産「黒大豆枝豆」の詰め放題、お菓子まき… 三田・郷の音ホールで21日「観光と味覚まつり」 丹波篠山の特産「黒枝豆」10月7日解禁 秋の味覚、大粒で甘み強く


 黒枝豆は、寺の前に広がる約800平方メートルの畑で栽培。畑の借り手がいなかったため、檀家たちが「黒枝豆を育てよう」と、安達住職に持ちかけた。
 栽培は主に、同寺の檀家でつくる「護持会」の役員が担当。種まきや土寄せ、消毒などを共同で行い、収穫作業などは役員以外の檀家も協力している。
 今年は約500キロを販売する予定で、既にリピーターから予約が舞い込んでいるという。黒枝豆とともに、安達住職のユニークな法話とオリジナルデザインのうちわも同封する。檀家たちは「ゆでている間に楽しんで」と、にんまり。
 護持会の筆頭総代を務める伊熊弘行さん(81)は「みんなが協力して育ててきた。日本農業遺産に認定された丹波篠山の黒枝豆をたくさんの人に食べてもらいたい」と笑顔。安達住職は「コロナ禍で、こちらに来られない人にも秋の味覚を楽しんでほしい」とし、「黒枝豆がお寺を身近に感じてもらえるきっかけになれば」と話している。売り上げは、屋根の塗り替えなど寺の修繕費に充てるという。
 2キロ3500円(税込み、送料込み)と、3キロ4600円(同)。北海道と沖縄への発送は別途600円かかる。長楽寺のホームページで10月10日まで注文を受け付け、売り切れ次第終了。10月中旬から順次発送する。同寺TEL079・552・1544

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