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「輝き写真展」のポスターの前に立つ写真家酒井大輔さん=丹波篠山市内
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「輝き写真展」のポスターの前に立つ写真家酒井大輔さん=丹波篠山市内
酒井さんが自らの祖母・律子さんを撮った1枚。祖母は昨年亡くなった
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酒井さんが自らの祖母・律子さんを撮った1枚。祖母は昨年亡くなった

 兵庫県丹波篠山市在住のお年寄り約100人の笑顔が並ぶ「輝き写真展」が29~31日、同市立町の町家ギャラリー(寶田邸)で催される。写真家酒井大輔さん(36)=同市=が、「残りの人生も輝かせる写真を」との思いで、昨年春ごろから1年半がかりで撮影した。(堀井正純)

 酒井さんは同市出身。関西の結婚式場の専属カメラマンとして、2千組以上の結婚式の前撮りや挙式・披露宴のスナップ撮影を担当。近畿プロフォトコンテストでグランプリにも輝いた腕前だ。

 3年ほど前に帰郷し、写真家として活動。結婚式や七五三、生後間もない赤ん坊などの記念写真を中心に撮影してきた。一方で、父と草刈りを代行する「縁草社(えんそうしゃ)」を設立し、庭や農地の雑草問題解決にも取り組んでいる。

 自ら「輝き写真」と名付けたポートレートは、市内の60歳以上を対象に無料で撮影。遺影に使ってもらえる写真を目指し、当初は「終活写真」というネーミングでモデルを募ったが、思うように希望者は集まらなかった。

 そこで「輝き写真」に名称を変え再スタート。数珠つなぎにモデルを紹介してもらい、目標の100人を超える102人をレンズに収めることができた。

 今年1月に全国公開された映画「おもいで写眞」(熊沢尚人監督)は、遺影ではなく、高齢者それぞれの思い出の場所で最高の写真を撮る女性写真家がヒロインの物語だったが、「『輝き写真』も『おもいで写眞』と同じような考え方」と酒井さん。

 こだわったのは、「その人らしい姿」を形にすることだ。お年寄りが、生き生きと本当に輝く「場」を選び、撮影した。農家は畑で▽絵手紙作家は筆を執った制作風景を▽民謡愛好家は尺八を手に-というふうに。長年連れ添った夫婦のツーショットも少なくない。

 コミュニケーションも重視。おしゃべりをし、思い出や苦労話に耳を傾け、打ち解けてからカメラを構えた。話が弾み、良い表情が出たところでシャッターを切る。「いろんな話が聞け、一人一人との出会いが大切な財産になった。写真から、その人の人生が伝わればうれしい」。写り込むのはそれぞれの人生の年輪や輝き。穏やかでまぶしい笑顔がたくさん並んでいる。

 写真展は入場無料。午前10時~午後5時。

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