全日空CAら ボランティアで黒枝豆の収穫手伝う

2021/10/17 05:30

はさみを手に黒枝豆の無駄な枝や葉の処理をするANAグループの社員ら=丹波篠山市泉

 航空大手「全日空」(ANA)の社員ら約60人が16日、兵庫県丹波篠山市泉で、特産の黒枝豆の収穫や出荷を手伝う地域貢献ボランティアに汗を流した。コロナ禍による需要低迷で航空業界は苦境が続くが、秋空の下、客室乗務員(CA)らは、笑顔で作業にいそしんでいた。 関連ニュース 「めっちゃ大きい!」志手原小児童ら、育てた黒枝豆収穫 地元グループが手ほどき、泥だらけで作業 待ってました!丹波篠山「黒枝豆」 販売解禁でファンが朝から行列 食べ頃は10月いっぱい <おしえて イイミミ>黒枝豆と黒豆

 黒豆卸の老舗「小田垣商店」(同市立町)が今春、カフェ新設にあたり、接客のプロを求め、ANAに協力を要請。CA3人が同店へ出向した縁で今回の地域貢献活動も実現した。
 訪れたのは、伊丹空港で働くANAグループのCA30人や地上職のスタッフら。営農組合の作業倉庫や周辺の畑で、刈り取った黒枝豆の葉落とし、「はつり」と呼ばれる無駄な枝や葉の除去、計量などの仕事を手伝い、さやもぎも体験した。他社に出向中の社員もおり、久々の再会を喜び合う姿も。はさみを手に、「黒豆農家と結婚したら?」などと冗談も飛び交った。
 作業前にあいさつに立った酒井隆明市長は「機内食にぜひ丹波篠山の黒枝豆を」とPR。CAの女性=同県宝塚市=は「商品として整えるのは大変な仕事だと分かった。黒枝豆は自宅でお酒と一緒にじっくり味わいたい」と話していた。(堀井正純)

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