「大榊」持ち2年ぶり練り歩き 柏原八幡宮で秋の例祭本宮 丹波
2021/10/25 05:30
祭神を移した「大榊」などを持ち地域を練り歩く柏原八幡宮の神職や氏子=丹波市柏原町柏原
柏原八幡宮(兵庫県丹波市柏原町柏原)で24日、秋の例祭の本宮があった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、恒例のみこし巡行はせず、代わりに高さ約2メートルの枝ぶり豊かな「大榊(おおさかき)」に祭神を移し、神職と氏子約20人で地域を練り歩いた。
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秋の例祭は、2月の「厄除(やくよけ)大祭」と並ぶ同八幡宮最大の神事。平安時代から続くと伝わり、例年は住民も参加し、みこし巡行や流鏑馬(やぶさめ)神事などを営む。昨年は新型コロナ流行のため中止。しかし、「お祭りは神社の使命」として、ことしは感染防止に配慮しつつ少人数で執り行った。
行列先頭の氏子が太鼓を打ち鳴らす中、大榊を持った千種太陽禰宜(もとはるねぎ)(38)らが、同八幡宮周辺の商店街や太鼓やぐらなどを巡行した。みこしのお旅所に到着すると、千種正裕宮司(73)が五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散などを願い、祝詞を上げた。
氏子総代の大西眞(まこと)さん(69)は「小規模で静かな巡行になったが、2年続きの中止は避けられ、無事に行えて良かった」と話していた。(藤森恵一郎)