衆院選31日投開票 丹波地域での訴えは 谷公一氏(69)自・前=公推薦

2021/10/30 05:30

谷公一氏

 31日に投開票が迫る衆院選。兵庫5区でも立候補者3人が1票でも上積みしようと、声をからしている。丹波地域ではこれまで、各候補が選挙戦中盤以降、相次いで個人演説会や街頭演説を開催。人口減少、農業の担い手不足など、この地域が抱える課題について熱弁を振るった。3人の主張を紹介する。(衆院選取材班) 関連ニュース 首相進退「本音分からぬ」 自民・斎藤前経産相 「首相は選挙大敗の責任を」 自民・小林氏、重ねて要求 首相進退「自身で決断を」 自民・小林氏、大敗の引責

■兼業農家対策の強化を
 丹波篠山はネームバリューがある。東京でも、丹波篠山と言えば、みんな分かる。その優位さを出すためには、まちづくりが大きな課題。安全で魅力的で人を寄せ付ける、地域に住む人が誇れるまちづくりが、結局は少子化対策になる。
 丹波篠山市は農業に力を入れている。自民党の農政は反省すべき点もある。農林水産省は農業の大規模化やICT化にやや重点を置きすぎたのではないか。専業農家だけで農村が守れるわけではない。兼業農家対策を強化したほうが良い。
(25日、丹波篠山市の丹南健康福祉センターで)
 新型コロナウイルス対策と、もう一つ忘れてはならない大きな課題は、やっぱり人口減少。待機児童の解消について自民党でも議論が盛んだったが、大都市特有の問題だ。解消はもちろん大事だが、少子化対策の本筋ではない。
 子どもたちを生みやすくする環境の整備、子どもを抱える世帯への手厚い経済的支援、結婚している女性が働きやすい環境づくりが、少子化対策の真ん中に据えるべき課題だ。
 大都市への一極集中の是正も取り組むべき課題だ。
(26日、丹波市のポップアップホールで)
【特集ページ】衆院選2021

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ