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丹波の森づくりに基づき、毎春開かれている「たんばオープンガーデン」=2021年4月、丹波市春日町広瀬
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丹波の森づくりに基づき、毎春開かれている「たんばオープンガーデン」=2021年4月、丹波市春日町広瀬
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 兵庫県が丹波地域で30年以上にわたり取り組んできた「丹波の森づくり」の理念や活動について、同地域に関わりのある人のうち、知らない人が73%に上ることが、丹波県民局のアンケートで分かった。丹波の森づくりは、同県民局が進めるあらゆる施策の基礎となっている考え方。担当者は「マンネリという面はあるかもしれない。策定中の新しい地域ビジョンに、“丹波の森づくり第2章”と言えるものを盛り込み、ネジを巻き直したい」としている。(藤森恵一郎)

 県によると、「丹波の森づくり」とは、どこにいても身近に里山がある丹波地域の環境を生かし、豊かなライフスタイル(生活様式)を創造すること。「丹波の森」は、森林や公園だけでなく、野や里や川なども含め、日常生活をする全ての空間を指すという。

 1988年9月、丹波の自然と文化を将来にわたり維持発展させようと、地域住民が「丹波の森宣言」を採択した。(1)森を大切に守り育てます(2)花と緑の美しい地域づくりを進めます(3)個性豊かな地域文化を育てます(4)安らぎと活力に満ちた地域づくりを進めます-の4点をうたっている。

 丹波県民局はこれを基に、住民や事業者と協力し、国蝶(こくちょう)オオムラサキの保護・育成▽主要国道に並木道を整備▽城下町の景観形成、古民家・洋館の再生▽ブランド農産物のフェア開催-など、多岐にわたる施策を展開してきた。

 にも関わらず、「丹波の森づくり」の認知度不足がアンケート結果から明らかとなり、県民局の担当者はとまどいの表情を見せる。「一つ一つの事業は知られていると思うが、それらが丹波の森づくりという理念を基にしていることが、30年たってあまり知られなくなっているのかも」と話す。

 県民局は、丹波地域の将来像や行動目標を示す「丹波新地域ビジョン」を本年度末に策定する予定。同ビジョンでも、丹波の森づくりの考え方が基礎になる。担当者は「新ビジョンの検討を進めている委員会で、アンケート結果を分析し策定に役立てたい」としている。

■県民局アンケート 15設問に983人回答

 アンケートは丹波県民局が、丹波地域に関わりのある人たちに地域への率直な思いを聞くため、8月24日~9月30日にインターネットで行った。「地域との関わりを今よりも深めたいか」など15点を質問。丹波地域の高校や商工会、JAのほか、県や市の関係者にも協力を求め、計983人から回答があった。

 「あなたは、地域との関わりを今よりも深めたいと思っていますか」「丹波地域は、進学や就職などで一度地域を離れた人に、誇りを持って『住みたい、子育てしたい、帰ってきてほしい』といえる地域だと思いますか」などと質問。「あなたが地域に恩返しや貢献ができるとしたら、どんなことですか」という記述式の質問では、10代で回答した約120人のうち3割が「将来、丹波地域に帰ってくること」と答えていた。

 県民局は2020年度、丹波地域の将来像と行動目標を示す「丹波新地域ビジョン」を策定するため、有識者や地域住民らでつくる委員会を設置。現在、検討を進めており、21年度末の策定を予定する。アンケート結果はその検討材料になる。

 アンケート結果は県民局のウェブサイトで公開している。

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