和菓子向け「丹波大納言小豆」収穫始まる 12月ごろ出荷
2021/11/11 05:30
収穫が始まった丹波大納言小豆=丹波市柏原町下小倉
小豆の最高級品種「丹波大納言小豆」が収穫シーズンを迎えた。兵庫県丹波市柏原町下小倉の農事組合法人「下小倉ファーム」では、役員とボランティアの地域住民が協力し、手作業でさやを刈っていった。
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丹波大納言小豆は、粒が大きく煮崩れしにくいのが特徴。味や香り、口当たりの良さから、和菓子職人から高く評価されている。同法人はJA丹波ひかみを通して、老舗和菓子会社「叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」(滋賀県)などにも卸しているという。
同法人は、約3・8ヘクタールの農地で小豆を栽培。収穫は手作業とコンバインを併用して行う。塩見正代表理事(67)は「小豆が汚れるため、できる限り手作業で行いたい」と話し、今年の小豆について「天候に恵まれ生育が早く、収穫は20日ほど早くなった。出来栄えは上々」と太鼓判を押す。
収穫された小豆は、露を落として水分量が17%以下になるまで乾かした後、12月ごろJA丹波ひかみに出荷される予定。(谷口夏乃)