秋色に各地華やぐ 達身寺、常勝寺、ユニトピアささやまの紅葉

2021/11/22 05:30

紅葉が落ちた、達身寺の仏足石=丹波市氷上町清住

 秋深し-。丹波各地の里山は緑と赤やオレンジのパッチワークで華やかな姿をみせる。寺社などでも見物客らが、紅葉や黄葉の最後の輝きを楽しんでいる。(堀井正純)


■氷上の名刹・達身寺 釈迦の足裏刻んだ「仏足石」
 多数の仏像が国重要文化財に指定されている名刹(めいさつ)・達身寺(兵庫県丹波市氷上町清住)では、裏山に点在するドウダンツツジやノムラモミジが燃えるよう。境内には釈迦(しゃか)の足裏の形を表面に刻んだ「仏足石」があり、すぐそばに紅葉した木が。石に赤い葉が落ち、風情たっぷりだ。
 「山へ日が当たる午後2~3時ごろがおすすめ」と渡辺健臣・前住職。立派なかやぶき屋根の本堂と紅葉の対比も美しい。
■山南・常勝寺 石段彩るツツジやモミジ
 桜の名所として有名な常勝寺(丹波市山南町谷川)。本堂へと続く365段の石段を飾るのは、イチョウの巨木やドウダンツツジ、イロハモミジ…。白いサザンカの花と紅葉の競演も見どころだ。境内には色づく木々が大小約300本あるという。
 「春の桜だけでなく、秋の紅葉も実は隠れた名所。毎年のように来られる方もおられます」と宮崎実康住職はほほ笑む。
■丹波篠山「ユニトピアささやま」 タイワンフウの並木
 キャンプやアスレチックで人気の保養施設「ユニトピアささやま」(兵庫県丹波篠山市矢代)の広場「そらみえ」では、タイワンフウの並木が秋色に染まっている。スタッフによると、以前は葉が赤くなったが、肥料が多すぎたせいか、近年は黄葉が中心。中国中南部や台湾が原産の落葉高木で、実はイガがあり、別名イガカエデ。高くそびえる並木が朝霧に浮かぶ景色も一見の価値ありだ。

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