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外から見えやすい玄関先に黄色い旗を掲げる住民=丹波市氷上町
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外から見えやすい玄関先に黄色い旗を掲げる住民=丹波市氷上町

 黄色い旗を掲げて、ご近所さんに安否を知らせる取り組みが、兵庫県丹波市氷上町沼貫(ぬぬぎ)地区で始まっている。過疎化が進み、お年寄りが多い同地区。適度な距離感を保ちながら、互いに見守っていこうとの思いが込められている。毎朝、旗を掲げる住民のメッセージは明快だ。「元気です」-。(谷口夏乃)

 九つの自治会で構成される同地区には、1012世帯が暮らす。高齢化率は約34%で全国平均を上回る。

 同地区自治振興会が2年前、65歳以上に「元気で、安心安全な地域づくり」をテーマにアンケートを実施。人口の減少とともに、地域の支え合いが希薄になりつつあることが分かった。

 同地区自治振興会長の打田哲夫さん(72)らが、対策を考えていたところ、同県養父市で黄色い旗を掲げる運動があることを知った。

 地区内の自治会に提案すると、高齢の夫婦が相次いで亡くなった稲畑自治会が手を挙げ、4月から試験的に導入した。当初は、お年寄りが暮らす家だけでの実施を考えたが、空き巣などの犯罪に巻き込まれる恐れがあるとして、全世帯を対象にした。

 配布した黄色の布を旗にして、毎朝、玄関や郵便受けなどに掲げ、夕方に片付ける。日中に不在の家庭も同じ。旗がないことに気づいたご近所さんが声かけをして、安否を確認する。

 1人暮らしの女性(90)は毎朝、新聞を取りに行く時に旗を掲げるのが日課になった。「見守られている安心感がある」とほほ笑む。稲畑地区民生委員の松本敏さん(71)は「出し忘れやしまい忘れで、近所に心配をかけるなどの課題がある。万が一に備え、一つ一つ解決しながら続けていきたい」と話した。

 11月から沼貫地区全体に広げた、黄色い旗の掲揚。打田さんは「異変に気づくのは、新聞がポストにたまっていることや、雨戸やカーテンがずっと閉まったままの時。黄色い旗が近所で声を掛け合うきっかけになれば」と話している。

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