幸せ引き寄せる「ラッパイチョウ」色づく 珍しい変異種の「原始葉」 丹波篠山
2021/12/01 05:30
舞い落ちたラッパ葉=丹波篠山市北
全国的にも珍しい、ラッパ形の葉をつける「ラッパイチョウ」が、兵庫県丹波篠山市北の医王寺の境内で色づき、葉が風に舞い散っている。県天然記念物で、通常の扇形の葉に交じり、漏斗(ろうと)状のラッパ葉をつける。
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ラッパイチョウはイチョウの変異種。国内では、同県洲本市の高田屋嘉兵衛屋敷跡公園や奈良県御杖村の春日神社などで、約30本しか確認されていない。ラッパ葉はイチョウの「原始葉」と考えられている。
丹波篠山市教育委員会によると、医王寺のイチョウの木は、ラッパ葉が全体の1割ほどあり、出現率が高く、植物学的に貴重な樹木という。
「四つ葉のクローバー」のように、珍しいラッパ葉を見つけると幸せが舞い込むともいわれているが、ここでは落ちた葉を集め放題。「幸せのラッパイチョウ」であなたも、ぜひハッピーに。(堀井正純)