丹波栗の苗木、出荷ピーク 生産組合メンバーら掘り起こし

2021/12/09 05:30

出荷のため苗木を掘り起こす生産者ら=丹波市春日町小多利

 丹波栗の苗木の出荷がピークを迎えている。兵庫県丹波市春日町小多利の農地では、丹波栗苗木生産組合のメンバーら約10人が、小型のパワーショベルを使って苗木を掘り起こし、等級が記されたシールを幹に貼っていった。 関連ニュース 明石キャベツ生育遅れで品薄、卸値2倍超に 収穫期に猛暑が尾を引き…農家落胆「ここ数年は異常」 朝来市特産・岩津ねぎの販売 23日解禁 各地で収穫、冷え込みで甘み増し 発泡スチロールの生ごみ処理器を開発 たつののメーカー 防臭、保温に優れる

 同組合は、丹波市産の栗の苗木を広めようと、10年ほど前に結成。小多利地区では「銀寄(ぎんよせ)」と「筑波」の2品種を栽培している。
 今回出荷するのは、2年前に種をまいた苗木約1500本。1年前には、樹齢50年以上の栗の木から採取した穂木を接ぎ木し、質の高い実が付くことが期待されている。
 同組合の由良和宏組合長(69)は「例年以上に高く太い苗木が育った。これからも地元の丹波で、後世まで伝わる苗木を作っていきたい」と話している。
 苗木はJAに出荷するほか、栗農家に販売。特等の苗木は1本1500円。由良組合長TEL090・3658・4879
(川村岳也)

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