光の桜が冬の夜に開花 篠山城跡でイルミネーション「笑顔になってほしい」

2021/12/26 05:30

LEDで装飾された篠山城跡の桜の木=丹波篠山市北新町

 冬の夜に光の桜咲く-。兵庫県丹波篠山市商工会青年部が、コロナ禍を吹き飛ばそうと、国史跡・篠山城跡(同市北新町)周辺に色鮮やかな電飾を施した。題して、「冬のイルミネーション~冬に色づく大桜~ウインター・フラワー・ワンダーランド」。来年1月10日まで、ロマンチックな光のまたたきが一帯を彩る。(堀井正純) 関連ニュース 桜と大天守、幻想的に 姫路城・西の丸庭園で夜桜会 大阪・関西万博をイメージしてライトアップ 桜に囲まれ音楽や獅子舞鑑賞 神河・桜華園で5、6日催し 夙川、薄紅色に染まる 3キロ続く桜の河川敷


 発光ダイオード(LED)約2万5千個を使い、高さ約13メートルのツリーなどをかたどった。名物「ぼたん鍋」にちなみ、ソリを引くのはトナカイでなく、2頭のイノシシ。城跡の二の丸登り口にあるソメイヨシノの開花基準木には、ピンクのLEDで装飾し、あでやかな光の花を咲かせた。
 「デカンショ祭りも通常開催できなかったが、イルミネーションで明るい新年を迎えられたら」と、小山雅弘部長ら青年部が初めて企画した。丹波篠山の夜を盛り上げる狙いもあり、市による「朝と夜のにぎわい創出事業」の補助金を活用。谷舗佳典さんらを中心に準備を進め、設置作業に汗を流した。
 点灯時間は午後6~10時。「コロナ禍の世の中だがみんなに笑顔になってほしい。観光客にも楽しんでもらえたら」と谷舗さんらは話している。

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