首にしめ飾り、頭に鏡餅…石像の「コスプレ怪獣」、正月気分に 丹波
2021/12/31 05:30
正月飾りを身につけた怪獣の石像=丹波市氷上町横田
皆さん、覚えていますか? 兵庫県丹波市氷上町横田の県道沿い、中古車販売会社前にあるゴジラに似た石像を。今年7月「コスプレ怪獣 愛らしく」の見出しで、季節ごとに装いが変わる様子を紙面で紹介しました。(川村岳也)
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お正月が近づいた今月下旬に訪ねてみると、いました! しめ飾りを首から提げ、両手には紅白の飾りとツバキの花。頭には絶妙なバランスで小さな鏡餅を載せています。「早く来い来いお正月」と、歌っているようにも見えます。
「道行く人が写真を撮ったりして。今もかわいがってもらってます」と、同社の四方貴さん(39)。かくいう記者も、衣装が変わるたびに心が和まされ、季節の移ろいを感じさせてくれました。
振り返ると、今年も新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された1年でした。相次いだ緊急事態宣言、先が見えない自粛生活…。丹波地域でも感染者が急増し、多くの行事やイベントなどが中止や延期、縮小に追い込まれました。
一方で、コロナ禍にもめげず、前を向き、新たな挑戦を続ける多くの人たちに出会いました。地域活性化に取り組むお年寄り、町おこしに励む若者たちに、勇気づけられました。
コスプレ石像のしめ飾りと鏡餅には、こんないわれがあります。しめ飾りは、豊作や健康をもたらす年神様(としがみさま)を迎える印とされ、年神様のより代である鏡餅は、福徳が重なるといいます。
少し奇抜ないでたちですが、お正月の縁起物を身につけた石像を見ていると、「御利益があるのかな」とも感じさせてくれるのが、不思議です。
そばのショーウインドーには「HAPPY NEW YEAR」の飾り。「HAPPY」という文字に、来年を重ね合わせました。「コロナ禍が収束し、みんながハッピーな一年に」。