丹波

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 政府の要請で全国一斉に行われた小学校の通学路点検で、兵庫県の丹波篠山、丹波両市の危険箇所が県内の1割弱にあたる計258カ所に上ることが、分かった。入学式や始業式を前に、学校関係者は「子どもの安全のため、大人が安全運転の徹底を」と呼び掛けている。(那谷享平)

 点検のきっかけになったのは、昨年6月に千葉県で下校中の児童5人が死傷した交通事故。飲酒運転の大型トラックが小学生の列に突っ込み、2人が死亡、3人がけがをした。政府は事故後、全国の教育委員会や道路管理者、警察に、公立小学校区の危険箇所について報告を求めた。

 抽出したのは、幹線道路の抜け道など車の速度が上がりやすい▽大型車の進入が多い-といった危険箇所。県内全41市町では合計2867カ所(昨年12月末時点)が報告され、うち丹波篠山市は100カ所、丹波市は158カ所で、全体の9%を占めた。

 両市教委に対し、神戸新聞が主な危険箇所の開示を求めたところ、丹波篠山市教委は「住民に広く知ってもらいたい」として、全15校(篠山養護学校を含む)で、特に注意すべき計17カ所を公表。丹波市は4校の計4カ所を明らかにした=表。

 丹波篠山市教委の担当者は「県道や国道の信号のない交差点で、子どもが渡ろうとしても車が停止しなかったり、通学路を抜け道にしたりするケースがある」などと指摘。認定こども園は車での通園が一般的で、新1年生が徒歩通学に慣れていない点にも配慮を求めている。

 結果を踏まえ、両市教委などは、一部の通学路の変更や見守り強化で対応。路側帯を緑色に着色する「グリーンベルト」や防護柵などの設置も検討するという。登下校に不慣れな新1年生には、蛍光色のランドセルカバーを配布するとともに、安全な通学方法を指導する。

■横断歩道で車が止まる「停止率」は県内下位

 政府の要請で行われた小学校区の危険箇所点検では、丹波篠山、丹波両市が県内の1割弱を占めた。児童数が県全体の2%に満たないことを考慮すれば、突出した数字と言える。多かった理由は明確ではないものの、丹波地域で歩行者優先が徹底されていない現状を示す調査もある。

 県警は、信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいた場合に車が止まる「停止率」を全46警察署の管内ごとで調査し、昨年に結果を公表した。篠山署は22・4%、丹波署は36・1%で、いずれもワースト10に入った。

 調査地の道路事情や地域外から訪れる車の台数には各地で違いがあり、この結果で「丹波地域は運転マナーが悪い」とは言えない。ただ、同地域が車社会で、信号が少なくスピードを出しやすい道路が多いことを考慮すれば、注意すべきデータではある。

 実際、通学中の子どもが犠牲になる死亡事故は最近も発生した。2021年8月、丹波市内で自転車で登校中だった女子中学生が、信号機のない交差点を横断中に、左折してきたトラックに巻き込まれて亡くなった。

 入学シーズンを迎え、カラフルなランドセルカバーを着けた小学1年生たちが朝夕の道を歩く。「子どもたちの安全を守るのはドライバー」という心構えを、改めて肝に銘じたい。(那谷享平)

丹波
丹波の最新
もっと見る
 

天気(7月1日)

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 37℃
  • 22℃
  • 20%

  • 37℃
  • 26℃
  • 20%

  • 38℃
  • 25℃
  • 20%

お知らせ