桃太郎で特殊詐欺退治 愛らしいキャラが「落とし穴」をアニメで解説、騙されないで 丹波署が制作

2022/04/19 05:30

特殊詐欺の手口などを紹介するアニメを作った吉田恵実巡査部長。赤鬼もかわいらしい見た目で親しみやすい=丹波署

 桃太郎を題材に特殊詐欺の手口などを解説したアニメを、兵庫県警丹波署が制作した。親しみやすい愛きょうのあるキャラクターが詐欺に遭う「落とし穴」を分かりやすく紹介。同署ホームページや、動画投稿サイト「ユーチューブ」の県警公式チャンネルで見ることができる。(谷口夏乃) 関連ニュース 【写真】アニメの「サポート詐欺編」の一場面 【表】特殊詐欺の手口 警察官芸人「防犯漫才師」活動10年


 元同署生活安全課の吉田恵実巡査部長(28)=現・同県警尼崎東署=が立案。昨年7月から一人でシナリオ執筆、作画、編集まで担い、録音は課員全員で分担した。
 悪役の鬼が、おばあさんやおじいさんから、あらゆる手口でお金をだまし取ろうとするが、桃太郎らが現れ成敗されるというストーリー。オレオレ詐欺編▽還付金詐欺編▽サポート詐欺編▽特殊詐欺対策編-など7編あり、計約35分で視聴できる。
 サポート詐欺編では、おじいさんがパソコンを見ていると、急に画面が動かなくなりウイルス感染を知らせる警告画面が。カウントダウンが始まり、電話番号が記載された赤いページが次々に表示される。焦っておじいさんがその番号に電話すると…。
 結末の後、「一度シャットダウンをする」や「ウイルス対策ソフトをインストールし、常に最新の状態にしておく」など具体的な対処法が説明される。
 吉田巡査部長は「登場人物の見た目をかわいらしくして、親しみやすさを意識した。多くの人が見て詐欺被害の防止に役立てば」と話す。

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