おかわり自由、最高の「白めし」と手作りパンが自慢 人気の「学校カフェ」が移転し再出発 丹波篠山
2022/04/27 05:30
5月1日にカフェ&ベイク「クルリ」を開く原田久美子さん=丹波篠山市福住
国重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定された兵庫県丹波篠山市福住の宿場町の一角に、地元産のコシヒカリと手作りパンを売りにしたカフェ&ベイク「kururi(クルリ)」が5月1日オープンする。地域の交流施設「SHUKUBA(シュクバ)」にあった人気店「めしと、つけもんと、パンと、」が、旧街道沿いに移転。店主の原田久美子さん(61)は昨年、大病を患ったが、「体調を見ながら、地元盛り上げに一役買いたい」と意気込む。(堀井正純)
関連ニュース
【写真】週替わりランチ(煮込みハンバーグや白めし)
【写真】ビーフシチュー入りのパン
ランチの売りは“おふくろの味” 廃校カフェ「めしと、つけもんと、パンと、」
シュクバは廃校となった旧福住小学校の校舎を活用。学校カフェ「めしと、つけもんと、パンと、」は、元教室で、給食を思い起こさせるアルミトレーに載ったランチや「黒豆キナコ揚げパン」などを提供。テレビ番組「人生の楽園」でも紹介され、話題となった。
旧福住小はわが子の母校でもあり、思い入れがある場所だったが、原田さんいわく「シュクバは今年3月末で“卒業”」。「新たな挑戦を」と、民間企業事務所だった近くの空きテナント(約60平方メートル)を改修し、再出発を決めた。
客席はテーブルのみ12席。幼児らが遊べるキッズスペースも設けた。「木の香りが漂う、居心地の良い空間に」との思いを込めた。
昨年は新型コロナウイルス禍に加え、自らは大病で入院し、7月に手術を受けた。「無理はせず、頑張りたい」と笑う。
コシヒカリを栽培する米農家でもあり、カフェの自慢は前の店と同じく、おかわり自由の「白めし」だ。「特に新米は、塩おにぎりで食べるのが最高」とPR。地名にちなんで「福の住む米」と名付けた米も販売する。ランチで気に入った客が、土産用に買ってくれるという。ほかのメニューは、旬の野菜を生かした週替わりランチや、米粉シフォンケーキ、あんバターパンなど。
木・土・日曜の午前11時~午後4時営業。問い合わせは同店のフェイスブックやインスタグラムで。