兵庫県丹波篠山市の学校給食が開始から65周年を迎え、市内の各学校園で、園児や児童生徒たちが特別メニューを味わった。
同市では1957(昭和32)年、古市小学校南矢代分校で給食が始まった。当初は脱脂粉乳とパン、おかずの内容で、76年から米飯給食を導入。2003年にはパンの材料が小麦粉から米粉パンに変更された。
メニューには、地元食材を生かした「ふるさと献立」や「世界の味めぐり」など多彩な趣向があり、19年には「全国学校給食甲子園」で日本一に輝いた献立も。
城東小学校(同市日置)では10日、5、6年生37人がランチルームで記念献立に舌鼓を打った。「篠山まるごと丼」のほか、焼きシシャモ、小松菜とキャベツのおひたしなどの内容で、お祝いの紅白だんごも添えられた。
6年の男子児童(11)は「日本一の給食が食べられてうれしい。これからもおいしい給食を作って」と笑顔だった。市は記念小冊子を児童生徒らに配っており、担当者は「給食の歴史やそれを取り巻くふるさとの環境に関心を深めてもらえれば」と期待していた。(堀井正純)
