農作物保護、サル追い払う「モンキードッグ」 新たに2匹認定、初の親子も

2022/05/13 05:30

モンキードッグとしてデビューしたユズ(左)、チャコとそれぞれの飼い主=丹波篠山市日置

 兵庫県丹波篠山市民の飼い犬2匹が、農作物を荒らすサルを追い払う「丹波篠山モンキードッグ」として新たに認定された。両犬とも雌で、3歳のゴールデンレトリバー「ユズ」と9歳の柴犬「チャコ」。飼い主と一緒に里山をパトロールし、農地を守る。 関連ニュース 有害鳥獣、外来生物の通報 ラインで 神戸市、公式アカウントに窓口開設 担い手不足、のり面や農地の草刈り継続困難に 直面する高齢化と人口減、有効な対策は? 丹波<ローカル+α> <ここに注目!!兵庫県予算>農林水産・環境 有機農産物の販売促進、ツキノワグマ対策を強化

 2匹は昨年から、訓練士の指導を受け、認定テストに合格。4月28日に認定状交付式があった。市は獣害対策として、2011年度からモンキードッグ事業に取り組み、市内で活動するモンキードッグは計16匹になった。
 ユズは、すでに認定済みの母親「モモ」(5歳)とともに、初めて親子2代で就任。「親子のモンキードッグは全国的にも珍しいのでは」と市担当者。飼い主の金崎美和さん(44)=同市=は「犬の気配だけでもサルは逃げていく。親子のコンビネーションに期待したい」と期待する。
 一方、チャコは、小山洋子さん(59)=同市=が亡き友人の愛犬を引き取って飼育。「神経質な性格だが、先日は散歩中にサルに出くわし、すごい勢いで追い掛けていった」と奮闘ぶりを振り返っていた。(堀井正純)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ