瀬戸内産、旬の魚介を丹波の里へ 鮮魚店奮闘、鮮度優先で営業週3日 さかなの絵コンテストでPRも

2022/06/14 20:10

鮮魚は客の要望があれば目の前でさばく。色んな食べ方をアドバイスしてくれる=山之魚屋

 魚のおいしさをもっと知ってもらおうと、兵庫県丹波市柏原町母坪の鮮魚店「山之魚屋」が知恵を絞っている。昨年11月のオープン以来、明石や淡路など主に瀬戸内の魚介類を提供。新鮮な旬の魚が手に入り、固定客もできてきた。店主の西村孝さん(46)=同県明石市=は「色んな魚を知って、店がさらに地域に浸透していければ」と、魚をテーマにした絵のコンテストを企画。作品を募っている。 関連ニュース 加西病院「建設地を変更」 高橋市長、方針転換表明 「用地、25年初頭までに選定」 まるで「ツバメ団地」、軒下に50個近い巣 ふんよけの傘カラフルに 丹波篠山のゴルフ場 雇用促進、地域活性へ協定 丹波市とリクルート 28日にはセミナー

 西村さんは20年以上、高級食品スーパー「いかりスーパーマーケット」(同県尼崎市)で鮮魚部門を担当した。7、8年前から柏原八幡宮(丹波市柏原町柏原)に毎月参拝。知り合いが増え、新鮮な魚を持って行くようになった。「45歳で(前の)仕事は辞めようと考えていた。キャリアを生かして、内陸の丹波の人たちにもっと魚を食べてほしい」と開業した。
 店内には瀬戸内産の魚介類のほか、全国から取り寄せた切り身や開き、干ものなどが並ぶ。スーパーでは見かけない品ぞろえが売りで、「CMで有名になった『オジサン』は、入荷してすぐ売り切れました」と西村さん。少しずつ客が増え、贈答用に買っていく人もいる。魚の鮮度は3日以内と言われ、「おいしいものを食べてほしい」と、営業日は金曜~日曜。10時半に開店し、売り切れ次第終了する。
 コンテストは「魚の良さ、店の存在を知ってもらうきっかけづくり」。子どもから大人まで誰でも応募できる。作品は期間限定で全て展示する予定。西村さんは「魚の絵であればOK。食べたい、見たい魚を描いて」と話している。
 30日締め切り。1人1点。サイズはA4以上A3以下、技法や画材は問わない。作品裏面に氏名▽作品名▽住所▽電話番号▽メールアドレスを記入し、同店へ郵送するか持ち込む。
 優秀作品には同店で使える商品券などが贈られる。審査結果の発表は7月初旬。特賞(商品券3千円分)1点▽2等賞(同2千円分)2点▽3等賞(同千円分)3点ほか。同店TEL0795・81・4022
(谷口夏乃)

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