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高浜虚子らが過ごした西山酒造場の離れ「三三庵」で特別開催される利き酒体験会=丹波市市島町中竹田
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高浜虚子らが過ごした西山酒造場の離れ「三三庵」で特別開催される利き酒体験会=丹波市市島町中竹田
利き酒体験で提供される「小鼓路上有花」の3種
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利き酒体験で提供される「小鼓路上有花」の3種

 俳人・高浜虚子が命名した銘酒「小鼓」を造る西山酒造場(兵庫県丹波市市島町中竹田)で、期間限定の利き酒体験が始まった。虚子のほか、弟子で同酒造場3代目の西山泊雲(はくうん)ら文化人がサロンとして使った「三三庵(ささあん)」(国登録有形文化財)を初めて一般公開。三三庵の和室で蔵人(くらびと)の説明を聞きながら、同酒造場の特製つまみとともに小鼓の純米大吟醸3種類が楽しめる。(真鍋 愛)

 JRグループなどが来夏展開する「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」のプレ事業の一つ。

 虚子は同酒造場の事業が傾いた際、「ここに美酒あり、名付けて小鼓といふ」とうたい、俳句雑誌「ホトトギス」で宣伝。そのおかげで文人墨客ら新規の顧客を獲得した。中でもカッパを描いた日本画家として知られる小川芋銭(うせん)は、次女と三男が泊雲の子どもと結婚するほど親交を深めた。

 利き酒を体験する三三庵の和室では、虚子をもてなした宴会の様子を再現。当時も飾られた虚子直筆の掛け軸3幅を床の間に配した。提供するのは、酒米が違う純米大吟醸「路上有花(ろじょうはなあり)」シリーズ。酒米の王様と称される山田錦が原料の「葵(あおい)」、栽培の難しさで一度姿を消した希少種・但馬強力を使った「黒牡丹(ぼたん)」、同酒造場でも生育する兵庫北錦で醸した「桃花(とうか)」の3種類を飲み比べる。

 まずは、目と鼻で酒の色や透明度、香りをチェック。蔵人から酒の特徴を聞き、1種類ずつ口に含んで異なる味わいを感じながら、テイスティングシートに記入する。つまみには同酒造場の白みそを添えた夏野菜や甘こうじを使った鶏肉などが供され、食材と酒の「ペアリング」が楽しめる。

 希望者には、三三庵の屋根裏にあるギャラリーのほか、同酒造場の酒蔵などを監修した芸術家・故綿貫宏介氏の作品を集めた洋間なども見学できる。

 女将(おかみ)の西山桃子さんは「目、鼻、口で、高浜虚子が過ごした空間やお酒の香り、味を堪能していただければ。日本酒好きはもちろん、若い方や女性も気軽に訪ねてほしい」と話している。

 9月30日まで。午後1~4時。1人2750円で、催行最少人数は3人。20歳未満の参加は不可。甘酒ヨーグルトなど、ノンアルコール対応もできる。予約必須。7日前の午後5時までに電話で申し込む。同酒造場TEL0795・86・0331(平日午前9時~午後5時半)

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