凍った牛乳ふんわり削り、桃やマンゴーのせて…「台湾かき氷」ひんやり堪能 丹波の松井ルーパオピン
2022/08/14 05:30
「おいり」をのせた台湾かきごおり(129ベーカリー提供)
山の幸や農産物、郷土料理に創作スイーツ…。兵庫県丹波エリアは「食」の宝庫だ。その一端を紹介しようと、記者たちが各地を食べ歩いた。題して「たんばを食らう」。かき氷編第2弾は、「台湾かき氷」を紹介する。
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【写真】「おいり」をのせた台湾かきごおり
兵庫県丹波市の松井信吉さん(51)が営む台湾スイーツ専門店「松井乳●冰(ルーパオピン)」は、桃やリンゴ、マンゴーなどを使ったかき氷が看板商品だ。店舗は持たず、近隣市町のカフェやイベントなどで出張販売する。(堀井正純)
「パオピン」は中国語で「かき氷」のこと。「ルーパオピン」は松井さんの造語で「ミルクかき氷」を意味する。
地元「丹波乳業」の低温殺菌ノンホモ牛乳を凍らせ、ふんわりと削る。「丹波乳業の牛乳は、丹波市の人は飲み慣れているが、こんないいものがあることをもっと知ってほしい」と語る。
同県姫路市出身。6年ほど前、丹波市に移住した。かき氷が大好きで、大阪にいた頃、各地で食べ歩いた。台湾で感動したミルクかき氷を、自宅で試行錯誤しながら自作した。知人らにも好評で、「ほかの人にも食べさせてあげれば」との妻の提案で、出店するようになった。
重要なのが素材選び。牛乳のほか、ブルーベリー、栗、サツマイモなど、できるだけ地元や近隣市町で栽培された果物や野菜を使って、シロップやソースを手作りする。
絶品と評判なのが、新鮮な桃を、白ワインやきび砂糖、レモン汁で煮たコンポートをのせた「桃と秘密のシロップみるく氷」(千円)。爽やかなシロップはハーブのバジルが素材で、桃との相性が抜群という。ただ、自慢のミルクかき氷は、カフェなどの屋内営業時のみの販売だとか。
今は屋外営業が多く、記者も残念ながら、食べ損ねた。衛生管理上、凍らせた牛乳ではなく、純氷のかき氷を提供する。とはいえ、リンゴのコンポートをのせ、すりおろしリンゴシロップやキャラメルソースと合わせた「りんごキャラメル」(850円)に大満足。次はぜひ、カフェで「桃と秘密のシロップみるく氷」を堪能したい。
出店情報は「松井ルーパオピン」のインスタグラムで。
(注)●は「包」の右に「刂」
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■凍った牛乳ふんわり削り、桃やマンゴーのせて…「台湾かき氷」ひんやり堪能 丹波の松井ルーパオピン