「毎日食べても平気」無類のハンバーガー好きの夫婦が専門店開業 こだわりのパティ、バンズ…食べ応え十分 丹波

2022/11/02 05:30

コーラポークチーズバーガーを提供する池内さん夫妻。高さは10センチ以上=丹波市氷上町絹山

 本格的なグルメバーガーを提供する専門店が、兵庫県丹波市にオープンした。ユニークな調理方法で、シンプルさの中に、味わい深さを追求。チェーン店とは一線を画したハンバーガーに仕上げた。店主は「大きな口を開けて頬張った中に、新しい発見と驚きがあります。ぜひ食べに来て」と話している。(伊藤颯真) 関連ニュース 【写真】「地域が元気になる」高級バーガー 「市島製パン研究所」と連携 「尖らなアカン」バーガーで勝負 隠れ名物のうどんは廃止 「市島製パン研究所」が指導 淡路島の3千円ハンバーガー「どうしてここまで売れるのか」


 丹波市氷上町絹山の「FLOPPY BURGER HOUSE(フロッピー バーガー ハウス)」。池内亮太さん(34)晴香さん(32)夫妻が営む。2人とも「毎日食べても平気」というほど、無類のハンバーガー好きだ。
 亮太さんが、グルメバーガーに出合ったのは24歳のころ。東京で1個千円するハンバーガーを見つけた。今まで食べたチェーン店とは違う肉の厚さと重さに驚いた。以来、会社員生活の傍ら全国各地を食べ歩き、自分なりに研究するようになった。
 そんな亮太さんと付き合い始めた晴香さんは「デートはいつもハンバーガー屋だった」と苦笑い。自身もいつしか魅せられ、亮太さんと店をはしごするほどのめり込んだ。
 出店のきっかけの一つが神戸新聞の記事だった。丹波市で行列のできる人気店「市島製パン研究所」(同市市島町喜多)が、新型コロナウイルス禍による経営不振を乗り越えようとするカフェに、ハンバーガーの作り方を伝授した-という内容だった。
 「一度きりの人生だから、好きなことに挑戦したら」と晴香さんに背中を押され今夏、同県川西市から丹波市に移住。同店の三澤孝夫さんに相談し、経営方針のアドバイスなどを受け、開店準備を進めた。
 お薦めは「コーラポークチーズバーガー」(1550円)。特製スパイスをもみ込んだ豚肉をコーラで煮込んだ。それを角切りとひき肉の牛肉を混ぜたパティとともに、さくさく食感のバンズで挟んだ。溶けたチーズの濃厚さ、それにコーラポークの酸味と甘みが溶け合い、食べ応えは十分。みずみずしいトマト、シャキシャキしたレタスの食感がアクセントとなり、さっぱりした味わいに仕上がった。
 店名の「FLOPPY」は「柔らかな、だらりとした」などの意味がある。「お客さんも僕たちもゆったりと過ごせるような空間にしたい」との思いを込めた。夫妻は「特製バーガーを堪能してもらって、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたい」と話している。
 午前11時~午後4時。水、木曜定休。同店TEL0795・78・9666

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