篠山藩士ゆかりのひな人形などを紹介する「上巳(じょうし)の節句」が、武家屋敷安間家史料館(兵庫県丹波篠山市西新町)で開かれている。明治から昭和期の5組が展示され、緻密な細工や華やかな意匠が来館者を魅了している。4月7日まで。
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ひな祭りに合わせて市内4カ所の文化施設で毎年開いている催し。今年は同館に展示を集約した。
安間家伝来の2組のうち、30センチほどの背丈がある1対は明治初期の人形という。つややかな顔につぶらな目元が愛らしく、小さなパーツが入り組んだ女びなの天冠や刺しゅうで飾られた十二単(ひとえ)が豪華さを物語る。
来住(きし)家に伝わる御殿飾りは昭和初期のもので、1体の大きさは手のひらほどと小さい。五人囃子の楽器や随身の弓矢といった細部まで作り込まれた道具が目を引く。ひな人形やひな祭りにまつわる食べ物を紹介するパネル展示もある。
期間中は「おまっちゃ体験」(有料)も実施している。干菓子、生菓子付きのいずれかで予約制。午前9時~午後5時。月曜休み(4月1日は開館)。大人200円、大学・高校生100円、小中学生50円。武家屋敷安間家史料館TEL079・552・6933
(秋山亮太)
























