東播

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 21日に三重県伊勢市で開幕する「第27回全国菓子大博覧会(菓子博)・三重」に、兵庫県加古川市加古川町寺家町の和菓子店「春光堂」が工芸菓子2点を出品する。鳳凰と色鮮やかな花々をかたどった作品は豪華絢爛で、制作には3人がかりで1年を要した。若手2人を指導した菓子職人で工場長の宮田洋さん(80)は「作品に気力と体力の全てを注ぎ込んだ」と話す。

 菓子博は4年に1回、開かれる。創業95年の同店は、過去の菓子博で名誉総裁賞や農林水産大臣賞を受けた。

 独自の技術を宮田さんから学んだのは神榮聡さん(36)と佐伯徳仁さん(39)。仕事の合間や終業後に取り組んだという。

 出品作はともに日本画から着想を得た。鶏の絵で知られる18世紀の絵師、伊藤若冲の作品を参考にした「鳳凰華車」は高さ約1・8メートルの大作。鳳凰の羽根は、自作の型抜きでくりぬき1枚ずつ着色。尾羽の造形にこだわり、今にも飛び立ちそうな鳳凰の姿を表現した。宮田さんは「絵画や図鑑を手に、何度もバランスや配色を見てはやり直し、妥協せず追求した」と振り返る。

 華車には約3千輪のしだれ桜や大輪のユリ、シャクナゲなどを華やかにあしらった。神榮さんと佐伯さんも「自然の色合いや形を忠実に再現できた」と話す。

 俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を模した「風神雷神」も出品する。2014年に姫路で開かれた「姫路菓子まつり」(兵庫県菓子工業組合など主催)で県知事賞を受けた自信作だ。もち米と砂糖で作る生地で、躍動感あふれる神たちの動きと表情を精巧に仕上げて評価を受けた。

 菓子博は5月14日まで。終了後には同店で展示する予定。春光堂TEL079・423・1123

(津田和納)

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