東播

  • 印刷
約90年前の市街地を緻密な地図で浮かび上がらせた西田和夫さん=加古川公民館
拡大
約90年前の市街地を緻密な地図で浮かび上がらせた西田和夫さん=加古川公民館

 映画館や旅館、芸者の置き屋…。昭和初期のJR加古川駅南側一帯を記した地図を、西田和夫さん(89)=兵庫県加古川町本町=が筆で描き写して“復刻”し、加古川公民館(加古川町寺家町)に展示している。商店街には、店の名前が隙間なく描き込まれ、年末には買い物客で埋め尽くされていた街が、生き生きと浮かび上がる。(本田純一)

 西田さんが描いたのは1929(昭和4)年の「加古川町職業別明細図」。かつて国鉄に勤務していた西田さんは今年になって、近くの商店で実物を見掛けた。一部が傷んでいたため、以前に書道教室を開いて指導していた経験から「頭の体操にもなる」と、全て筆で描き写した。多くの人に見てもらいたいと、寸法を縦95センチ、横60センチと元の数倍に拡大した。

 地図の道路沿いには呉服店や洋品店、海産物店などが所狭しと並ぶ。旧制の加古川高等女学校(現在の加古川西高校)や移転前の警察署も。一方で、国道2号や駅前の道路の位置などは大きく変わらず、現在も営業している店も描かれている。

 当時から加古川駅近くに住んでいる西田さんは、一筆ごとに往時がしのばれたという。「商店街には、ニッケの工場に勤める女性工員がたくさんいたなあ。誓文払いの時期になると、近隣の農家も大勢、買い物に来ていたよ」。子どもたちは、人があふれる通りを縫うように走り回っていた。

 西田さんは「街が随分変わったことを、あらためて実感した。お年寄りには懐かしい地図。若い人にも、地元の歩みを知ってもらえたら」と話している。

東播の最新
もっと見る

天気(4月26日)

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 20℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 0%

  • 22℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ