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阿部忠義さん(後列左端)と加古川市の住民グループ「リバークリーン・エコ炭銀行」のメンバー=2011年11月、宮城県南三陸町(同グループ提供)
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阿部忠義さん(後列左端)と加古川市の住民グループ「リバークリーン・エコ炭銀行」のメンバー=2011年11月、宮城県南三陸町(同グループ提供)
阿部さんが、仕掛け人として開発したゆるキャラの「オクトパス君」(阿部さん提供)
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阿部さんが、仕掛け人として開発したゆるキャラの「オクトパス君」(阿部さん提供)

 7年前の東日本大震災を経験した宮城県南三陸町の元職員で、現在地域おこし事業に取り組む阿部忠義さん(59)が17日、兵庫県加古川市尾上町池田の尾上県民交流広場で講演する。「真っ黒の津波が家屋をのみ、足元まで迫ってきた光景が忘れられない」と阿部さん。壊滅的な被害を受けた町を復興させるため、アイデアを凝らした活動ぶりを語る。(津田和納)

 南三陸町の復興を支援する加古川市の住民グループ「リバークリーン・エコ炭銀行」が、阿部さんと交流を続けてきた縁で講演会が実現した。

 阿部さんは2011年3月11日、町内で仕事中に強い揺れを感じ、すぐに高台へ。集まってきた住民らを誘導し、近くの小学校に避難した。そのまま、約1カ月間の避難所生活を経験した。運営や物資配布などの作業に追われ、家族と連絡が取れず、母親が犠牲になったことを知ったのは、3日後だったという。

 同年4月から、山あいにある入谷公民館の館長を務めた。全国からボランティアが集まり、復興に向けたプロジェクトが始まった。

 エコ炭銀行のメンバーとは同年秋に出会い、以来、毎年の交流が続いている。メンバーは仮設住宅などの除湿に竹炭を活用し、竹炭作りの拠点を町内に設け、講習会も開いてきた。今後は竹炭を活用した町おこしも提案したいと考えている。

 阿部さんは4年前に早期退職し、現在は法人が運営する宿泊施設「南三陸研修センター」を統括する。近くの工房の運営にも関わり、名産のタコをモチーフにしたゆるキャラ「オクトパス君」や、南三陸杉を使った木工品を開発。地域振興に尽力してきた。

 観光客は年々増加し、関東からの移住者も約100人に上る。阿部さんは「地方の小さな町は少子高齢化が著しい。でも、新しい発想を形にすることで町に活力が生まれる」と訴える。

 17日の講演では、震災体験のほか、進行中の町おこしプロジェクトやソーシャルビジネスについて話す予定だ。無料。午後2時~同3時半。

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