東播

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松右衛門帆を手にする受講生と指導者ら=高砂市高砂町今津町
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松右衛門帆を手にする受講生と指導者ら=高砂市高砂町今津町
最後の実技試験に取り組む受講生=高砂市高砂町今津町
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最後の実技試験に取り組む受講生=高砂市高砂町今津町

 江戸時代に海運業の発展に貢献した高砂出身の発明家、工楽松右衛門が生み出した帆布を製造する織職人の育成講座が24日、修了した。2016年2月に始まった講座には42人が挑戦したが、卒業までたどり着いたのは、東播地域などに住む20~70代の男女8人。受講生は、機械操作の実技と織物の知識を問う筆記の“卒業試験”を受け、全員に修了証書が贈られた。(小尾絵生)

 講座はNPO法人高砂物産協会が開催。同協会は11年から「松右衛門帆」の名を冠したかばん製品などを販売し、16年以降は株式会社「御影屋」(同市高砂町今津町)が販売や生地製造を手掛けている。

 当初は西脇市や多可町の織物業者に生地の製造を依頼していたが、糸が太くて手間が掛かるため、敬遠されることが多かったという。技術を地元の高砂に根付かせる狙いもあり、織機を扱える職人の育成に乗り出した。

 講座は月2~4回。最初の半年間は播州織工業組合(西脇市)の竹内茂樹さん(73)が講師を務め、受講生は座学で繊維や織物に関する知識を学んだ。その後は織物会社経営の山口一也さん(57)=多可町加美区=が織機の操作を指導した。

 製造には厚地の生地に対応する織機が必要で、西脇市の業者から譲り受けた機械を改良。山口さんも普段使う機械と異なるため、試行錯誤しながら指導したといい、「松右衛門の技術の高さ、偉大さを感じた。高砂に一人でも職人が根付く手伝いになれば」と期待する。

 卒業試験は同市高砂町今津町の工房であった。受講生の女性(45)=加古川市西神吉町=は「機械が複雑で、最初は自分で扱える気がしなかった。布が織れるようになり感無量」と喜びに浸った。女性(73)=同市東神吉町=は「松右衛門帆は織り目が美しく、他にはない生地。多くの人に存在を知ってほしい」と話した。

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