東播

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80代男性4人が所属する「バラエティバンド」。小学生がゲスト出演し、この日は平均年齢が10歳若返った=高砂市中島
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80代男性4人が所属する「バラエティバンド」。小学生がゲスト出演し、この日は平均年齢が10歳若返った=高砂市中島
加古川駅前にかつてあったダンスホールで演奏する中谷幸夫さん(右から2人目)。1956年の正月撮影とみられる(中谷さん提供)
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加古川駅前にかつてあったダンスホールで演奏する中谷幸夫さん(右から2人目)。1956年の正月撮影とみられる(中谷さん提供)

 戦後に青春時代を迎え、西洋文化を謳歌した80代の男性たちが、現役でハワイアン音楽のバンド活動を続けている。兵庫県東播地域の介護施設などで演奏し、同世代や年下の高齢者らを元気づける。「もうやめよ思てます」「老化防止でやってんねん」と冗談を飛ばしながら、しゃれた音楽で聞く人を楽しませている。

 3月下旬、高砂市中島の介護施設「中島デイサービスセンター常寿園」で、ハワイアンバンド「バラエティバンド」がコンサートを開いた。メンバーは6人で、男性4人は加古川、高砂市の85~88歳。60代、70代の女性陣を合わせても平均年齢は81・5歳だ。

 ハワイアンや懐メロなど13曲を演奏し、フラダンスも披露。約30人が聞き入り、歌を口ずさんだ。施設利用者の女性(79)は「年上の方もいるけれど、皆さんお上手で、元気をもらえます」と喜んだ。

 スチールギターを演奏する中谷幸夫さん(87)=加古川市野口町=は戦後、ダンスホールに通う中で音色に魅せられ、勤めていた日本毛織(ニッケ)の同僚とバンドを結成。「加古川駅前に5、6軒ほどダンスホールがあって、どこも人でいっぱいやった。30分出演しては30分踊る、を繰り返してた」と振り返る。

 結婚し、子どもが生まれてからは途絶えていたが、30年前ごろから活動を再開。バラエティバンドとして年十数回、介護施設や公民館などで演奏するほか、ほかのバンドでもスチールギターを爪弾く。

 最年長の堤俊蔵さん(88)=同市尾上町=は、ベースを担当。バンドは三つ掛け持ちしているといい、「米寿にもなって目標も何もないけど、やれるところまでやりたいね」と意気軒高だ。

 それぞれ持病などを抱えるが、出演依頼が来ると「生きとったら行くわ」と、年齢や体調を笑いに変える。本番への練習にも余念がない。青春の音に円熟味が加わった演奏が、聞く人を魅了している。(広岡磨璃)

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