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子どもたちでにぎわう店内。「次ぎは、どんな面白いことをしようかな」。橋本さんのアイデアは尽きない
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子どもたちでにぎわう店内。「次ぎは、どんな面白いことをしようかな」。橋本さんのアイデアは尽きない
キラキラ水晶粘土
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キラキラ水晶粘土
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 ある雨の日。小腹を満たすため、山積みの駄菓子がのぞく店内に入ると…あれ、誰もいない。

 「あ~残念、大人やったわ」。5坪の店の奥にある階段を、店主の橋本翔子さん(31)が降りてきた。後ろには小学生の女の子が2、3人。「外で遊ばれへんから、お客さんたちと、2階でボードゲームをしてるねん。ただし子ども限定」。小さな目が「早く続きがしたいのに」と招かれざる客に訴え掛ける。

 晴れた日の休日は、近くの公園などで、子ども対大人のドッジボール大会や鬼ごっこを催すという。子どもチームが勝てばお菓子を買ってもらえ、負けたら近所で草引きだ。参加者は毎回20人ほど。駄菓子屋を軸に、温かい地域コミュニティーが育っていく。

 とはいえ、店は昨年11月にできたばかり。空き店舗を友人とDIYで改装し、手作り雑貨の委託販売スペースを始めた。ところが店の片隅に置いたお菓子を目当てに、子どもが一人、また一人。要望に応えるうち、店内は駄菓子やおもちゃでいっぱいになった。

 兵庫県加古川市東神吉町出身。子どもの頃は、駄菓子屋が何軒も並ぶ激戦区だったという。「大好きやった。だから現代っ子にも、本当の駄菓子屋を見せたくなってん」。店にはネットなどで買い集めた、古いホーローの看板やラジカセを並べ、レトロ感を演出する。「大人も子どもも楽しめる“古き良き場所”やね」

 壁には、笑顔の子どもたちの写真約30枚を飾っている。「店のくじ引きで当たった子たちよ。みんなええ顔でしょ」とにっこり。

 子どもたちの一押しは、「たこせん」だ。せんべいにソースを掛け、天かすをまぶすのが店オリジナル。ニンニクのチップスも載せた逸品は「インスタ映え」と命名した。実際に映えるかどうかはともかく、流行をすぐに取り入れる。昔の駄菓子屋も、きっとこんなに元気だったんだろうな。

 先月、綿あめ製造機を導入した。まだうまく作れず不格好だが、子どもたちの評判は上々。懐かしさにこだわる店には、いつも新しい風が吹いている。(小森有喜)

【わたしの遊び方】あんずちゃん(10)

 来るときはいつも、4歳の妹と一緒。「キラキラ水晶粘土」(50円)を買うねん。ラメの入ったスライムみたいなおもちゃで、空気に触れたら固まるんやで。手で触ったり壁に投げたりした後、固くなってきたらウサギや鳥の形にして遊ぶねん。

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