東播

  • 印刷
荷物を揚げ降ろしした石階段。奥が改修を終えた工楽松右衛門旧宅=高砂市高砂町今津町
拡大
荷物を揚げ降ろしした石階段。奥が改修を終えた工楽松右衛門旧宅=高砂市高砂町今津町

 日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の関係自治体に新たに追加された兵庫県高砂市。高砂と北前船をつなぐキーワードである「工楽松右衛門」ゆかりの旧宅(同市高砂町今津町)が改修工事を終え、6月3日から一般公開される。登幸人市長は「認定により旧宅に大きな付加価値を付けてもらい、開館に弾みがついた」と喜ぶ。

 工楽松右衛門は高砂出身の江戸時代の発明家で、丈夫でしなやかな帆布「松右衛門帆」を開発。日本海や北海道と大阪を結んだ北前船にも使われ、海運業の発展に貢献した。

 旧宅は江戸時代後期の1800年代前半に建てられたとみられ、工楽家の子孫が代々受け継いできた。6代目長三郎のころには文化サロンとして、版画家棟方志功や俳人永田耕衣らが訪れたという。2016年、子孫が市に土地と建物を寄贈。市は歴史文化や観光の拠点にしようと、約3億円かけて建物と周辺の整備を進めてきた。

 建物は木造2階建て。改修にあたり、外観は江戸時代の町家のたたずまいを残した。内部は明治から昭和にかけて生活スタイルに応じて増改築されており、文化サロンとして使われた洋間の応接室などを修復。旧宅前の駐車場では、港の荷下ろし場や護岸石垣など遺構の一部を公開している。

 松右衛門帆を使い、旧宅近くでかばんや小物の製造販売を手掛ける御影屋の柿木貴智代表(47)は「認定されたからには、他の市町と肩を並べて恥ずかしくない場所にしないといけない。来てくれた人を楽しませられるよう本気で取り組まなくては」と力を込めた。

 6月3日午前11時から高砂市高砂町北本町の高砂地区コミュニティーセンターで、開館記念シンポジウムが開かれ、午後1時から旧宅の一般公開が始まる。(小尾絵生)

東播の最新
もっと見る

天気(8月21日)

  • 32℃
  • 27℃
  • 30%

  • 37℃
  • 24℃
  • 20%

  • 34℃
  • 26℃
  • 20%

  • 34℃
  • 26℃
  • 20%

お知らせ