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加古川や高砂への方角を示す道標(左)と、新たに設置された案内板=高砂市米田町米田
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加古川や高砂への方角を示す道標(左)と、新たに設置された案内板=高砂市米田町米田
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 江戸時代、街道の分岐点に建てられ、旅人らに方角を指し示していた道標。兵庫県高砂市米田町で約15年間、存在を忘れられ、ひっそりと草むらに横たわっていた石造りの米田道標が、建て直された。過去には横断歩道の舗装の下に埋まっていたこともあり、数々の受難を乗り越えて本来の直立不動の姿を取り戻した。(小尾絵生)

 道標は竜山石製の四角柱で、地上からの高さは50センチほど。四つの側面には「すぐ加古川」「すぐ高砂」「すぐ北條(加西市)」「すぐそ祢(曽根)の松」と記されている。高砂市教育委員会によると「すぐ」は「まっすぐ」を意味し、方向を指し示す役割を果たしていたという。「安政二」と彫られていることから、江戸時代後期の1855年に建てられたとみられる。

 現代に入り存在が確認されたのは1997年。県道43号高砂北条線の工事中に掘り出されたという。2000年には県が発見場所から約15メートル離れた歩道脇の植栽帯に移設したが、程なくして倒れたとみられ、草木に埋もれて見えなくなっていた。

 16年、近くに住む松下典生さん(71)らが清掃活動の際に道標を発見。歴史ある石造物が横倒しになっている状況を見かね、市教委に相談した。検討の結果、県が再設置し、今度は埋もれないように、市教委が道標を解説する石柱を建てることにした。

 3月末に設置が完了。松下さんは「100年以上前の人々が道標を目印に行き来していた様子が思い浮かびます」と喜んでいた。

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