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3月末で廃止される平荘湖アクア交流館のプール=加古川市平荘町里
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 兵庫県加古川市が公共施設の削減に向け、昨年12月に示したスポーツ施設などの再編計画案では、屋外プールの日岡山市民プール(神野町西之山)を2024年春に廃止する方針を示した。また別の屋内プールを含む施設についても存廃の検討を示唆。既に屋内プールのある平荘湖アクア交流館(平荘町里)は、3月末での閉鎖が確定している。市が削減対象として市営プールに照準を定めるのはなぜか。(切貫滋巨)

 計画案では廃止理由として、アクアなどは設備や施設全体に劣化があり、今後の使用に大規模な修繕が必要で、民間事業者や近隣自治体にも代わりになるサービスがある、と説明する。

 計画を取りまとめる市行政管理課は、プールの数の多さを背景の一つに挙げる。現在、市営は屋内が3カ所、屋外が2カ所ある。人口規模の近い明石市は、屋外1カ所のみ。宝塚市は屋内、屋外が1カ所ずつにとどまる。なお人口が2倍の姫路市は屋内が7カ所(家島諸島内含む)、屋外が1カ所。

 同課によると、姫路のように合併を経た自治体は旧市町の施設が残るため、数が多くなる傾向だが、「加古川は近年は合併がなかったが、規模の割に突出して多かった」とする。

 常に水を使うプールは設備の傷みも激しくなりがちで、他の公共施設以上に維持や修繕に費用がかかる事情もある。日岡山(1977年建築)とアクア(82年建築)は、大規模改修の目安とされる築30年を超えている。アクアの場合は、屋根を含めた改修に7億6千万円以上が必要と試算され、別に年間の指定管理料が約6千万円かかる。

 担当者は「建設時と違い、今は民間のスポーツクラブもある」とし、市が多額の費用を投じて複数の施設を維持する必要性は薄くなった、との認識を示す。現在、市内にプールのあるスポーツクラブなどは4カ所ある。

 ただ屋内プールの場合、1回700円で利用できるアクアに比べ、スポーツクラブなどは1回当たりの料金は総じて高くなる。他の市営プールはレーン数が少ないなどの問題もあり、アクアの利用者でつくる「存続を求める会」の男性(70)は「他のプールでは自由に自分のペースで泳ぎにくい。競泳に取り組む子どもらにとっても貴重な練習場所で、なんとか残してもらいたかった」としている。

■統廃合向けた対象施設の選定 19年度中発表か

 公共施設の削減 人口減少や老朽化に対応するため、各自治体が公民館や市役所関連施設、スポーツ施設などの統廃合に向け、数値目標を盛り込んだ計画をまとめ、対象施設の選定を進めている。加古川市は、最終的に全施設の延べ床面積の23%の削減が必要とし、2026年度までに6%(約4・1万平方メートル)減を目指す。昨年12月に第1弾として「市役所周辺」「スポーツ」の再編案を公表した。残りは19年度中にも発表する。

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