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「あいたたのかんのんさま」のDVDと、絵本を手にする吉田実盛住職=加古川市加古川町北在家、鶴林寺宝物館
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「あいたたのかんのんさま」のDVDと、絵本を手にする吉田実盛住職=加古川市加古川町北在家、鶴林寺宝物館
DVDの場面
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 兵庫県加古川市の古刹、鶴林寺にある観音像の物語「あいたたのかんのんさま」を、同寺塔頭真光院の吉田実盛住職(57)が10分の映像作品としてDVD化した。40年前に出版された絵本の内容を再現。盗難の憂き目に遭った観音さまが「あいたた」と声を上げた伝説を、美しい絵と語りで表現した。市内の図書館や学校などに寄贈し、吉田住職は「子どもたちや若い人に、地元を代表する仏像の魅力を伝えたい」と語る。(広岡磨璃)

 観音像は「あいたたの観音さま」の愛称で親しまれる。昔、盗っ人が観音像を盗みだし、溶かしてひともうけをたくらんだが、「あいたた」という観音さまの声に驚いて改心し、像を返した-という伝説が残る。正式名称は「聖観音立像」で、白鳳時代の作。高さ83センチでほほ笑みと腰をひねった優美な立ち姿が特徴で、国の重要文化財に指定されている。

 観音像や伝説は「かつては加古川市民なら知らない人はいなかった」と吉田住職。子どもたちに語り継ごうと、40年前、地元の音楽家山本禛一さんと洋画家山本嘉彦さん(ともに故人)が熱意を傾け、伝説を基にした絵本「あいたたのかんのんさま」を出版した。

 しかし、絵本は絶版になり、伝説を知る人も減少。吉田住職は「現代に合ったメディアを」とDVD化を企画した。作者2人の遺族に了解を得て、原画を撮影し、物語をせりふや効果音で再現した。

 絵が流れるように動いたり、クローズアップしたりと、映像ならではのリズムを演出。わらべ歌や、盗っ人が観音さまをたたく金属音、眠りから覚めたような「あいたた」の声など、音と映像で伝説をより身近に感じることができる。

 DVDは鶴林寺宝物館で観賞できるほか、市教委に寄贈。市内の幼稚園、小中学校、図書館、公民館に配布される。吉田住職は「寺で最古の文化財で、伝説も何百年と語り継がれている。長い間人々に愛されてきた観音さまに、会ってみたいと思ってもらえればうれしい」と話している。

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