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「若い世代が知識を吸収できたことは誇り」と話す森本雄一さん。ラボには手作りした実験器具もある=加古川市平荘町一本松
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「若い世代が知識を吸収できたことは誇り」と話す森本雄一さん。ラボには手作りした実験器具もある=加古川市平荘町一本松

 科学の魅力を子どもたちに伝えられる教員を育てようと、元理科教諭が自費を投じて兵庫県加古川市内にラボ(研究室)を作り、授業の実践報告などを発表する「かがくカフェ」を続けている。教員を目指す学生や市民らも集まり、熱心に議論。27日には100回目を迎える。(若林幹夫)

 元理科教諭は、東播工業高校で物理を教えていた森本雄一さん(65)=神戸市。加古川市平荘町で空き家を購入し、30人程度が集まって実験、講義ができる施設に改装。2011年、英国の化学者にちなんで「ファラデーラボ」を開設した。

 きっかけは理科科目の選択化や生徒減で専門教員が少なくなり、「技術や経験を伝えられない」との危機感からだった。若手からベテランまでの教員らが世代を超えて気軽に語り合えるようにと教員仲間らと「かがく教育研究所」を設立。ラボで月1回、かがくカフェを開催している。

 毎回教員らを講師に招き、チョウの羽化観察方法や日食・月食を解説する実験など授業で生かしやすい事例を取り上げてきた。ラボを出て加古川の河川敷で砂金採取なども行う。3月は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材に、金属の炎色反応など作中に出てくる現象を再現した。

 参加者は県内のほか東京や佐賀からも集まり、参加して後に教員になった兵庫教育大の学生もいる。若い世代の「理科離れ」が指摘される中、森本さんは「普通の人が興味を持てて、生活に役立つような理科教育を広めたい。実験で『何で?』『楽しい』と思えればもっと学びたいという気持ちになる」と語る。昨年からは神戸の自宅でも夏休み中などに子ども対象の実験教室を開く。

 ラボを開設した2011年3月には東日本大震災が起きた。カフェは初回から3回続けて原発事故をテーマに選び、その後も地震などに関する講座を企画してきた。100回目は津波防災教育に取り組む和歌山県の理科教員を講師に招く。午後2~6時。参加費はお茶代込みで千円(学生200円)。26日までにメール(faradaylab@nifty.com)で申し込む。

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