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出口若武四段
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出口若武四段

■将棋のプロ棋士になった出口若武四段(24)

 今月、小学生時代からの夢をかなえ、プロ棋士になった。兵庫県加古川市在住の井上慶太九段の下で腕を磨き、全国から集まった天才たちがしのぎを削る「奨励会三段リーグ」を勝ち抜いた。井上門下としては4人目、約9年前の船江恒平六段以来となる。

 最終関門の三段リーグから四段に昇段してプロ入りできるのは、原則として半年ごとに行われるリーグ戦の上位2人。三段に到達して「ようやく5合目」ともいわれ、年齢制限で夢が破れる“棋士の卵”も多い。

 昨年10月から始まったリーグ戦(全18戦)では開幕から10連勝し、首位を走り続けた。3月にあった最終日は2局とも勝利を逃したが、競争相手も敗れて昇段が決まった。

 1敗が運命の分かれ道になることは身に染みている。「最終日は何が起きるか分からず、本当はその前に決めたかった」。3年前のリーグ戦では、当時三段の藤井聡太七段に敗れ、結果的に昇段を逃した。仮にその1局を制していれば、藤井七段の代わりにプロになっていたはずだった。

 リーグ戦はそんな紙一重の戦いの連続だが、不安はそれほどなかったという。「研究を積み重ねていけばきっとプロになれると信じていた」。新しいことへの挑戦を恐れず、今回も昨秋から初めて取り入れた戦型「角換わり」が躍進の原動力となった。

 小学校低学年の頃に大会で県大会まで進んだことをきっかけに、将棋の道を志した。小6で奨励会に入り、17歳から三段リーグに参戦。通算11年半、青春を懸けて戦ってきたが、「苦しいことも多いけど、強い人と将棋を指すのは楽しかった」。

 5月はデビュー戦に続いて、地元の棋戦「加古川青流戦」の開幕戦にも登場する。「まずは目の前の一局一局に集中する。将来は、師匠や兄弟子とも公式戦で真剣勝負をしたい」。(切貫滋巨)

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