東播

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5月14日の加古川青流戦開幕戦で対局する黒田尭之四段(左)と出口若武四段=大阪市福島区、関西将棋会館
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5月14日の加古川青流戦開幕戦で対局する黒田尭之四段(左)と出口若武四段=大阪市福島区、関西将棋会館
井上慶太九段らが指導する教室=加古川市加古川町篠原町、かこがわ将棋プラザ
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井上慶太九段らが指導する教室=加古川市加古川町篠原町、かこがわ将棋プラザ
地元ゆかりの棋士が出題する詰め将棋=JR加古川駅前
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地元ゆかりの棋士が出題する詰め将棋=JR加古川駅前
心地良い陽気の中、盤を囲む「鶴林寺将棋愛好会」のメンバーら=加古川市加古川町北在家
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心地良い陽気の中、盤を囲む「鶴林寺将棋愛好会」のメンバーら=加古川市加古川町北在家
地元愛が詰まった「金将かすてら」
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地元愛が詰まった「金将かすてら」

 地元ゆかりの将棋プロ棋士が5人もいることから、兵庫県加古川市は約10年前から「棋士のまち」としてPRを続けている。今年で9期目を迎える公式棋戦「加古川青流戦」をはじめとする事業に取り組み、全国の将棋ファンからも注目を集める。同市で腕を磨いた若手棋士らの活躍もあり、新たなまちの特色として定着してきた。(切貫滋巨)

◇若手も腕磨き活躍◇

 同市出身で初めてプロ棋士になったのは、1983年の神吉宏充七段(引退)で、93年に久保利明九段(43)が続いた。同時期に井上慶太九段(55)が同市に住み始め、将棋道場で子どもらに教えるように。そこから稲葉陽(あきら)八段(30)=同市育ち=が2008年に、船江恒平六段(32)が10年にプロ入りした。

 加古川で育った井上門下の棋士はほかに、前王位の菅井竜也七段(27)と、デビューしたばかりの出口若武(わかむ)四段(24)=明石市出身。プロ入りを目指す奨励会員も多く、将棋界では有望な若手が誕生する地として期待を集めている。

 市が11年に創設した「青流戦」は若手棋士の登竜門との位置付けで、17年には最年少プロの藤井聡太七段(16)も出場した。将棋で心の健康を保つ研究にも取り組み、参加した高齢者の考え方がストレスをためにくく改善する効果を確認。市内外に将棋を生かした健康づくりを広げたい考えだ。

 市ウェルネス推進課は「将棋ブームの追い風もあり、棋士のまちと認識する市外の方も増えてきた。今後も盛り上げていきたい」と手応えを語る。

◇拠点施設で自由に対局◇

 JR加古川駅前の加古川ヤマトヤシキ7階にある「かこがわ将棋プラザ」は、2017年に「棋士のまち」を発信する拠点としてオープンした。当時は3階にあったが、今年4月に現在の場所に移転した。

 井上慶太九段が指導する「加古川将棋倶楽部(くらぶ)」が、毎週土日(午後1時~6時半)にあるほか、初心者向け教室も開かれる。室内には市ゆかりのプロ棋士らが揮毫(きごう)した色紙や扇子が展示されている。

 移転によって広がったスペースを生かし、夏から自由に対局できるコーナーを設ける。入場は有料となる予定。同時に将棋関連のグッズ販売も始める計画で、市外の愛好家らの来場など観光面の効果も期待されている。

 開館時間は午前10時~午後7時。市ウェルネス協会TEL079・424・9395

(切貫滋巨)

◇駅前に詰め将棋盤◇

 街角で詰め将棋に挑戦-。JR加古川駅南ロータリー東側の時計塔に、加古川ゆかりの棋士が出題する詰め将棋が掲示されている。

 加古川市ウェルネス協会が2017年に設置し、年1、2回問題が入れ替わる。将棋盤に見立てたついたては、地場産業「国包(くにかね)建具」の職人が製作した。現在は久保利明九段による「5分で初段」という難易度の問題を出題。答えは同協会のホームページに掲載している。(広岡磨璃)

◇20年続く「青空道場」◇

 加古川市の古刹(こさつ)、鶴林寺横の公園では、昼すぎになると毎日、将棋愛好家らが集まってくる。パイプ椅子やビールケースに座り、日が暮れるまで盤を囲む。

 20年以上の歴史がある「鶴林寺将棋愛好会」。市民を中心に会員は約80人おり、平均年齢は70歳以上。最初は数人が集まってベンチで自然発生的にやっていたが、人数が増え、公園の許可を取って“青空道場”を設けたという。

 雨の日を除いて年中無休。6級から4段まで独自の段位を設け、ネームプレートを横に置いて対局。年2回の大会もある。長机に升目を書いた手製の盤。「この手でどうや」「そう来たらこっちはこうや!」。駒の音と笑い声が公園に響く。

 美濃政明会長(68)は「やっぱり外は気持ちいい。暑いときは大変やけど、これからも和気あいあいと続けていけたら」と話していた。(小森有喜)

◇お土産は「金将かすてら」◇

 加古川のお土産には、将棋の駒の形をした箱がインパクト抜群。洋菓子店「ル・シエル・ド・パリ」(平岡町一色)が今月、「金将かすてら」の本格的な販売を始めた。全国的にも珍しいという形の箱に、黄金色のカステラが5個入って1404円。同店TEL079・436・0081

(広岡磨璃)

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