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高砂市内で子どもたちに合唱を指導する上畠幸代さん=高砂市美保里
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高砂市内で子どもたちに合唱を指導する上畠幸代さん=高砂市美保里

 兵庫県高砂市を拠点に活動する「青い鳥児童合唱団」を指導する。3月にメンバー18人とオーストリアを訪ね、世界的に有名な「ウィーン少年合唱団」と交流した。子どもたちは一緒にレッスンを受け、日本の歌も披露。「子どもたちの目の輝きが変わった。幼い頃から、質の高い本物の音楽に触れることの大切さを実感した」。普段の練習では厳しい表情が緩んだ。

 2013年に児童合唱団を設立。「青い鳥」は、童謡「月の沙漠」で知られる高砂出身の作曲家、佐々木すぐる(1892~1966年)が作った合唱団の名前にちなんだ。「人間教育にも力を入れた佐々木すぐるに共感し、地元で受け継ごうと思った。正しい発声方法を学び、美しい唱歌や童謡を歌ってほしい」

 児童合唱団を「音楽を学ぶ道場」に見立てる。入団した子どもには「なぜ音楽をやりたいのか。そのためには、どうすればいいのか」と問い掛ける。目的意識を持たせ、つらい時や伸び悩む時も乗り越えられる力を養う。

 「正しい教え方」へのこだわりは、高校時代の苦い経験が原点になっている。ピアノを習っていたが、指導者によって教え方が変わり、何が正しいのか分からなくなった。「自己流の指導ではなく、筋の通った音楽の基本を、子どもたちにちゃんと伝えたい」

 音楽大学を卒業後、音楽の都ウィーンを訪問。現地のオーケストラ指揮者から「音を聞き分ける耳」を育てることの大切さを学んだ。それ以降も十数回訪れ、本場の音楽に触れてきた。その一方、高砂や加古川市で合唱指導を続け、2005年に大人を対象にした合唱団「ジョイフル高砂」を設立。オーストリアでコンサートも開いた。現在は高砂市合唱連盟会長も務める。

 15年には児童合唱団の教え子がウィーン少年合唱団に入団した。「高砂を、日常生活に歌があふれる『合唱の都』にしたい」。夢を膨らませる。(本田純一)

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