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「加古川さんぽ」を出版した飯沼博一さん=加古川市尾上町今福
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「加古川さんぽ」を出版した飯沼博一さん=加古川市尾上町今福
町ごとの歴史が、写真とイラスト付きで紹介されている
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町ごとの歴史が、写真とイラスト付きで紹介されている

 兵庫県加古川市の郷土史家、飯沼博一さん(75)が、地域の歴史を紹介する「加古川さんぽ 市内各町の歴史散策」上下巻を出版した。縄文時代から昭和までの各地の歴史上のエピソードを分かりやすい文章で紹介。写真やイラストもふんだんに使っており、飯沼さんは「中学生や高校生にも地元の歴史がこんなに面白いんだ、と知ってもらいたい」と話す。(小森有喜)

 飯沼さんは同市志方町出身。市内の中学校で社会科教諭として勤務し、定年退職後から地史の研究に没頭。文献や古文書を読み、東播地域の各地を訪問し取材を続ける。ネット上では「ひろかずのブログ」を開設し、月6万件以上アクセスがあるという。

 今回初めて歴史本を執筆。年代をたどるのではなく、市内各町ごとに歴史上のトピックスが紹介されており、興味深い。西条古墳群(同市山手)周辺など各地にいた豪族の歴史のほか、尾上町や加古川町など海抜10メートル以下の地域の多くが、海の底に沈んでいた可能性が高いことなどを紹介している。

 江戸時代に富士山が噴火し、小田原藩(神奈川県)が甚大な被害を受けた際、志方町北部の細工所や高畑など九つの村が小田原藩に領地として与えられ、「約500キロ離れた飛び地」という特異な状態が約40年続いたことも解説。加古川町大野の出身とされ、南北朝時代に後醍醐天皇を支えた僧侶、文観の生涯は13ページにわたって記した。

 戦国時代、豊臣秀吉が鶴林寺(加古川町北在家)への襲撃や放火を禁止。その「禁制」の書状が写真で掲載されるなど、目で見て楽しめるよう工夫を凝らしている。

 昭和の時代にもページを割く。戦後、寺家町・本町商店街であった年末の大売り出し「誓文払い」に押し寄せる人や、神戸製鋼所加古川製鉄所(金沢町)ができる以前、砂浜で潮干狩りをする住民を映した1960年代の写真もある。飯沼さんは「あまり知られていないが、加古川の歴史は奥深い。家庭や学校で活用してほしい」と話している。

 上巻92ページ、下巻114ページのA4判。いずれも1080円(税込み)。

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