東播

  • 印刷
ジャーナリストの立岩陽一郎さん=加古川市加古川町溝之口、加古川プラザホテル
拡大
ジャーナリストの立岩陽一郎さん=加古川市加古川町溝之口、加古川プラザホテル

 東播懇話会(事務局・神戸新聞東播支社内)の6月例会がこのほど、JR加古川駅南側の加古川プラザホテルであった。調査報道NPO「ニュースのタネ」編集長のジャーナリスト立岩陽一郎さんが「ファクトチェック最前線」の演題で講演した。要旨は次の通り。

     ◇

 米トランプ大統領の言動や北朝鮮の内情など、私が現場で見聞きする実態と日本国内の報道が、乖離(かいり)していると感じることが少なくない。日本メディアの国際報道では「関係筋」という言葉が多用され、えたいの知れない情報源が活躍している。取材源の秘匿は重要だが、発信元をメディアは最大限説明する必要があるし、市民も問うていく必要がある。

 事実を見極めることが重要だ。例えば金融庁金融審議会で「老後に2千万円が足りない」という報告書が問題になったが、報告書自体を読んでいる人はほとんどいない。2千万円は緻密な計算に基づくものではなく、報告書は高齢者に投資を促すものにすぎない。

 私たちは情報や発言の事実確認をする「ファクトチェック」に力を入れている。2017年の衆院解散・総選挙のとき、自民党総裁の安倍総理は「消費税率を2%上げれば、5兆円の増収になる」と言い、使途変更を問うため解散した。しかし総理が言ったことは本当に事実なのか。5%から8%になった際には予測を1兆円余り下回っていた。こうした指摘を絶えず発信していくことに意味がある。

 議論する土台そのものを市民がチェックし、さらに、疑問として提示すべき時代が来ている。(まとめ・広岡磨璃)

東播の最新
もっと見る

天気(7月21日)

  • 31℃
  • ---℃
  • 40%

  • 32℃
  • ---℃
  • 60%

  • 33℃
  • ---℃
  • 30%

  • 32℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ