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 「フレイル(虚弱)」ってご存じですか? 加齢とともに体力と気力が低下し、介護が必要となる手前の状態を指す言葉だ。食生活の改善など、少しの注意で早期発見や予防が可能といい、兵庫県や同県加古川市などが「衰えを『年のせい』だとあきらめないで」と呼び掛けている。(広岡磨璃)

 フレイルは、日本老年医学会が2014年に作った新しい言葉。筋力や認知機能が低下していく状態を指し、放っておくと認知症や要介護状態になりやすい。フレイルの人が食生活や運動習慣を見直すことで健康状態の改善につながり、要介護状態にならずに済む場合もある。

 県は2018年度からフレイルの予防・改善に力を入れ、冊子や動画で周知を図る。冊子「シニアはメタボよりフレイル対策」によると、高齢期はエネルギーとタンパク質の「不足」に注意が必要。配食サービスも利用しながら、3食をしっかり食べることを勧める。また、食べる種類が多いほど生活機能が低下しにくいため、魚や乳製品、海藻、卵など「10の食品」を毎日取るのが望ましい、としている。

 東播地域の各市町でも、フレイル予防が新たな健康指標となってきている。加古川市は、「健康増進計画」でフレイルに関する知識の普及啓発を介護予防と位置付け、「いきいき百歳体操」や高齢者サロンで、筋力アップや栄養面からの啓発に力を入れる。

 フレイルの前兆として注意したいのが、歯や口の衰え「オーラルフレイル」。食事中の食べこぼし、固い物がかめなくなる、むせる、滑舌が悪くなった-などが、「前フレイル期」に現れる「老化の最初のサイン」とされる。

 東播2市2町の歯科医でつくる播磨歯科医師会は、高齢者施設や高齢者サロンに歯科医師と歯科衛生士が出向き、適切なブラッシングや唾液が出やすくなる運動を指導している。ホームページでも、話す際や食事中に口をしっかり動かすことや、定期的な受診などで口内を健康に保つことの大切さを強調している。

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