東播

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「加古川元気会」代表の吉田正巳さん=加古川市野口町長砂、リバティかこがわ
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「加古川元気会」代表の吉田正巳さん=加古川市野口町長砂、リバティかこがわ

 認知症に対する偏見は今も根強く、介護する家族らの中には「知り合いや近所に知られたくない」と考える人は少なくない。家に閉じこもりがちになり、不安や悩みを抱え込んでしまうと、家族は追い詰められ、疲弊していく。

 そんな家族らが語り合える集いの場が、各地にある。本人や家族を対象とする会は、兵庫県東播地域に15カ所以上。各市町の「地域包括支援センター」などが開くほか、住む場所に関係なく参加できる団体も。また家族らに加え、住民や福祉関係者も参加する「認知症カフェ」は約20カ所ある。

 活発に活動する団体の一つが「加古川認知症の人と家族、サポーターの会(加古川元気会)」。月1回、加古川市内で開かれる定例会には多くの家族らが出席する。和やかな雰囲気で、参加者からは「うれしかった」「幸せ」など前向きな言葉が出る。おしゃべりだけでなく、毎回のように専門家を招いて講座も開く。

 元気会は来春、設立から丸10年を迎える。加古川市元助役の吉田正巳さん(75)は、認知症の妻(75)を介護しながら、代表として同会を引っ張ってきた。「発足時、最初に家族らが自己紹介する時は、涙、涙だった」と振り返る。今は明るい表情の人が多くなったといい、「会員同士の絆が強くなり、相談すれば支えてもらえる、受け止めてもらえるという安心感があるから」と話す。

 自身の変化も感じる。「僕にも認知症への偏見があった。会でケアについての勉強して語り合ううち、家族は介護者というよりも、ともに生活する伴走者だ、と思えるようになった」

 認知症の人も地域の一員。吉田さんは「地域住民や社会にもっと正しく理解してもらえるような活動にも力を入れたい」と話した。(切貫滋巨)

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