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午後5時46分から始まった鎮魂の和太鼓演奏。子どもたちが力強くばちを振るった=稲美町国岡
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午後5時46分から始まった鎮魂の和太鼓演奏。子どもたちが力強くばちを振るった=稲美町国岡

 阪神・淡路大震災から25年を経た17日、兵庫県の東播各地で鎮魂の祈りが広がり、防災訓練に臨んだ人たちは教訓をかみしめた。

 午前5時46分。阪神・淡路大震災が起きた時刻に合わせ、稲美町役場で情報伝達訓練が始まった。

 震度5弱を想定。町役場1階の防災行政無線室に危機管理課の3人が集まった。機器のスイッチを入れると、管理職20人の各自宅にある受信機から音声が出始めた。「緊急連絡網で伝達してください」

 それぞれが部下に電話連絡し、15分で完了。危機管理課の中嶋聖仁課長(48)は「災害直後は1人1人の判断が問われる。できるだけ早く動けるようにしたい」と表情を引き締めた。

 午前9時40分。稲美町のいなみ野特別支援学校。防災士の津村道彦さん(59)=播磨町=がキッチンペーパーを使ったマスクの作り方を子どもたちに教えた。

 震災当時、神戸市長田区の建設会社に勤務。一帯は炎に包まれ、大勢が亡くなった。2カ月間自宅に帰らず、がれきの撤去や避難所の運営に奔走。「地元の自主防災組織の活動にも多くの人を巻き込み、記憶や教訓を伝えていきたい」

 午前10時40分ごろ。加古川市立浜の宮中学校で避難訓練が始まった。近くの保育園児も参加。担当した教諭の山本淳貴さん(29)=同市=は「震災当時、私は4歳。記憶は全くありません。だからこそ震災を積極的に学ぶことが、子どもの命を守ることにつながると感じています」。

 午後2時すぎ。神戸製鋼のグループ会社「神鋼物流」高砂物流部が加古川市の市防災センターで研修。煙からの避難や消火器操作を体験した男性(46)=高砂市=は「研修は気持ちをあらためるいい機会。3人の子どもは災害の実体験がない。今度は家族と一緒に」と話した。

 午後5時46分。稲美町役場前で小中学生でつくる「稲美野万葉太鼓会」と、NPO法人「稲美町つくしとすぎなの会」が1分間の黙とうの後、鎮魂の和太鼓を打ち鳴らした。万葉太鼓会の藤本操会長(75)は「25年前、神戸市内で何度もうどんの炊き出しをした。地震の怖さ、助け合いの大切さを思い出す」。1・17を迎えるたびに、教訓を胸に刻み続ける。

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