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ふるさと納税の返礼品の一つであるミラーを手にする「千代木工」の岡本清明社長=加古川市八幡町宗佐
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ふるさと納税の返礼品の一つであるミラーを手にする「千代木工」の岡本清明社長=加古川市八幡町宗佐
「体が細めに見える」との感想が書き込まれた返礼品の姿見。木枠の細さが特長(加古川市提供)
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「体が細めに見える」との感想が書き込まれた返礼品の姿見。木枠の細さが特長(加古川市提供)

 兵庫県加古川市ふるさと納税の返礼品の中で、「インテリアミラー」の人気が急上昇している。同市のジャンル別ランキング(昨年4~12月、件数)では、代表的な地場産業である牛肉や靴下に続き、堂々の第3位。申込件数は年度途中にもかかわらず、前年度のおよそ4倍に増えた。当初は市の担当者も「なぜ急に」と首をかしげたというが、どうやら返礼品を受け取った人によるインターネットのある書き込みが注目を集めたようだ。(切貫滋巨)

 返礼品はインテリアとしてリビングなどに置くことを想定した木枠付きミラーで、「千代木工」(同市八幡町宗佐)が製造。木枠の材質はウォールナットと無垢材の2種類から選べ、それぞれ正方形や細長い姿見タイプなどがある。寄付金額は2万~13万円。

 寄付の手続きをするネットの仲介サイトには感想のページがあり、昨年8月、姿見を受け取った女性が「実物より(体が)細めに見える気がする。鏡の前に立つたびに、機嫌よくなれ、満足しています!」などと書いた。市産業振興課の担当者は「10月ごろから申し込みがぐんぐん増え、この感想が大きな追い風となったに違いない」と語る。

 千代木工の岡本清明社長(63)は、細く映るという声について「うちの製品はそのまま正確に映し出すので、おそらくは勘違い」ときっぱり。ただ、「いつもと見え方が違うと感じたのなら、鏡まわりの木枠の幅が細いので、すっきりと見えるからかも」と、製品の特長を要因に挙げる。

 細枠タイプの開発に取り組んだのは20年以上前。納入先である卸業者の海外シフトなどで苦しい時期が続き、打開策を模索していた。木枠に後ろから鏡を組み合わせる従来の製法では、枠に一定の幅が必要だったため発想を転換。前から鏡を貼り付ける製法を考案した。

 枠を細くできる上、鏡面とほぼフラットになり、より他のインテリアと調和するデザインに仕上がった。木枠作りには1ミリ以下の高い精度が求められるようになったが、海外では技術的に製造することが難しく、同社にとって大ヒット商品になった。

 ふるさと納税への出品は3年目。ミラーの申し込みは18年度は約80件だったが、昨年4~12月までで約320件。12月だけでも約80件あり、1月は製造作業に追われたという。岡本社長は「全国から商品を見てもらう良い機会で、ファンづくりにつなげたい。地元の税収への貢献にもなるので、これからも良いものを送り出す」と力を込める。

 市によると、19年度のふるさと納税の寄付額は2億3千万円(昨年12月末時点)を超え、過去最高を更新。ジャンル別の人気1位は牛肉で全件数の67%、2位の靴下は10%を占めた。同社のミラーは3・6%。

 ミラーはふるさと納税以外でも、同社の直販サイト「SENNOKI」から購入できる。同社TEL079・438・6633

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